「先日賃貸の申し込みをしたけど…
他に良い物件があってキャンセルしたい…
賃貸申し込みのキャンセルはできるの?」
このような疑問にお答えします。
筆者は賃貸営業歴5年の賃貸営業マンです。
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士の資格も保有しています。
「賃貸の申し込みをしたけどやっぱりキャンセルしたい…」
このようにお考えの方もいらっしゃるでしょう。
できる限り賃貸の申し込みキャンセルはすべきではありませんが、やむを得ない事情で申し込みキャンセルをしなければならないこともあると思います。
そこで今回は、
- 賃貸申し込みはキャンセルできる?
- 賃貸契約のキャンセルはいつまで?入金前?審査後?入金後?
- 賃貸契約のキャンセル料は発生する?
- 賃貸申し込みキャンセル理由はどうする?
- 賃貸申し込みキャンセルはメールでも大丈夫?
- 賃貸申し込みキャンセルしたものを再申し込みできる?
上記6つの疑問について賃貸営業マンの筆者が詳しく解説していきます。
この記事をお読みいただければ賃貸申し込みキャンセルについてバッチリです!
賃貸申し込みはキャンセルできる?
まず、賃貸の申し込みキャンセルは可能です。
申し込みをキャンセルをする場合にはさまざまな理由がありますが、中には「身内の不幸」や「転勤取り消し」など、やむを得ない事情でキャンセルをしなければいけない理由もあるでしょう。
賃貸の申し込みキャンセルをしたい場合は、早めに不動産会社に連絡をすることが大切です。
容易な賃貸申し込みキャンセルはしないようにしよう
賃貸申し込みキャンセルは、
- 仲介不動産会社
- 物件の管理会社
- 物件のオーナー
それぞれに迷惑が掛かってしまう行為です。
いくら賃貸申し込みキャンセルが可能とはいえ、容易な賃貸申し込みキャンセルはしないようにしましょう。
そのためには入居申し込みを軽い気持ちでしないことが大切です。
賃貸営業マンの中には、自分の売り上げの為に半ば強引に入居申し込みをさせてくる営業マンもいますが、しっかりと自分の気持ちを固めてから入居申し込みをすることがベストです。
賃貸契約のキャンセル料は発生する?
賃貸契約締結前の賃貸申し込みキャンセルにはキャンセル料は原則発生しません。
入居申し込み金として仲介手数料などを事前に支払っている場合でも、入居申し込み金は返金されます。
ただし、急ぎの入居予定だった場合は、契約締結前に不動産会社やオーナーの方で「鍵の交換」や「室内の消毒」を事前に行っている可能性があるため、鍵交換費用や室内消毒費用を請求される可能性があります。
このようなケースの不動産会社の場合は、入居申し込み書の同意欄に「キャンセルの場合は鍵交換費用や室内消毒費用を請求する」という一文が含まれている事がほとんどですので、入居申し込み書の同意欄などはよく確認するようにしましょう。
賃貸契約のキャンセルはいつまで?入金前?審査後?入金後?
賃貸契約のキャンセルは賃貸契約を締結するまでは可能です。
しかし契約を取り交わした後のキャンセルは、キャンセルと認められず「契約の解約」とする不動産会社が多いです。
キャンセルではなく解約となると、支払った契約金の返金は無いと思った方がいいでしょう。
このあたりは不動産会社によって異なりますが、ほとんどのケースで契約金は返金されないことが多いです。
また、「賃貸契約の締結」はしっかりとした定義があるわけではありませんが、宅地建物取引士による重要事項説明を受けて重要事項説明書と賃貸借契約書に署名・押印を完了した段階で賃貸契約の締結と判断する不動産会社が多いです。
賃貸契約の締結とは
- 宅地建物取引士による重要事項説明を受ける
- 重要事項説明書に署名・押印
- 賃貸借契約書に署名・押印
この段階まできて「やっぱり違う物件がいいな…」と悩まれている方はいないとは思いますが、賃貸契約を交わした後にやむを得ない事情などで契約をキャンセルしなければならない方もいらっしゃるかもしれません。
その場合はキャンセルとはならずに解約となってしまうので、契約金の返金も原則無しという事を事前に理解しておくようにしましょう。
賃貸申し込みキャンセル理由はどうする?
「他に良い物件を見つけて…
賃貸の申し込みをキャンセルしたいけど、なんて伝えれば良いかな?」
賃貸の申し込みキャンセルをどのように伝えるべきか非常に悩まれる方もいらっしゃると思います。
特に「他の不動産会社で良い物件を見つけた」ケースはなかなか正直に伝えづらいですよね。
実際に筆者は賃貸営業マンですので、キャンセル理由をさまざま見たり聞いたりしてきました。
おもなキャンセル理由
- ストレートに他に良い物件があったと伝える
- 引っ越しを自体をやめる
- 家賃が高いなどの条件の理由
- 親に反対された
- 身内の不幸
- 地方に転勤が決まった
筆者としては素直にキャンセル理由を伝えてもらいたいとは思っています。
筆者はそんなにガツガツした営業スタイルではないので深くキャンセル理由を追及したりしないので…
ですが、ストレートに他の不動産会社で良い物件があったと伝えてしまうと、
- 「うちなら仲介手数料を安くできますよ!」
- 「もっと条件の良い物件がありますよ!」
と、ガッツリ攻め込んでくる賃貸営業マンも多いです。
また、「家賃が高いなどの条件の理由」も同様に、
「他にもっと良い条件の物件をご紹介します!」
とガッツリ攻め込まれてしまうでしょう。
あまりガッツリと攻め込まれたくないようであれば、
- 引っ越しを自体をやめる
- 親に反対された
- 身内の不幸
- 地方に転勤が決まった
上記のような理由をうまく伝えることで攻め込まれにくくはなると思います。
でも一番良いことは、
「賃貸申し込みキャンセルをしないこと」です。
本当に身内に不幸があったり、急遽転勤が決まったりなどのやむを得ない事情以外の賃貸申し込みキャンセルは極力しないように心がけましょう。
賃貸申し込みキャンセルはメールでも大丈夫?
賃貸申し込みキャンセルはメールでも問題はありません。
実際に筆者のお客様でもメールで申し込みキャンセルを伝える方もいらっしゃいます。
しかし賃貸申し込みキャンセルは多くの方に迷惑が掛かってしまいます。
メールだと確認が遅れてしまう可能性もありますし、不動産会社の営業時間であれば電話にて賃貸申し込みキャンセルの連絡をするのが望ましいです。
また、メールよりも電話の方が誠意も伝わりますので、なかなか電話でキャンセル連絡をすることは勇気がいることかもしれませんが、物件を紹介・内見・審査まで行ってくれた担当の営業マンにはしっかりと誠意あるキャンセル連絡をした方が良いでしょう。
賃貸申し込みキャンセルしたものを再申し込みできる?
一度キャンセルした物件を再度申し込みしたいというケースも0ではないでしょう。
基本的には再申し込みは可能です。
しかし、一度キャンセルしたことで物件の管理会社やオーナーから再申し込みをお断りされる可能性もあります。
また、仲介不動産会社からも対応をお断りされることもあるでしょう。
あまり再申し込みをする機会というのはほとんどないかと思いますが、中には再申し込みをお断りされる物件もありますのでご注意ください。
まとめ
今回は賃貸の申し込みキャンセルの6つの疑問について詳しく解説いたしました。
最後にまとめますと、
- 賃貸申し込みキャンセルは可能
- キャンセル料は原則発生しない
- 契約締結後はキャンセルではなく解約扱い
- キャンセル理由はしっかり考える
- キャンセル連絡はメールよりも電話が良い
- キャンセルした物件の再申し込みも可能
以上となります。
賃貸申し込みキャンセルは仲介不動産会社・管理会社・オーナーなど多くの方に迷惑が掛かってしまいます。
賃貸申し込みキャンセルをする場合は、早めに不動産会社に連絡をするようにしましょう。
皆様のより良いお部屋探しを心よりお祈り申し上げます。