「昨日、賃貸の申し込みしたけど…
オーナー側から申し込みをキャセンルされることはあるの?
詳しく知りたい!」
このような疑問にお答えします。
筆者は賃貸営業歴5年の賃貸営業マンです。
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士の資格も保有しています。
賃貸契約は借主(入居者)と貸主(オーナー)の双方の同意のもと結ばれる契約です。
賃貸申し込みのキャンセルと言うと、借主側(入居者側)からの申し込みキャンセルがほとんどです。
しかし、可能性は低いですが、
貸主(オーナー)側から申し込みをキャンセルされることもあります。
そこで今回は貸主側から賃貸申し込みキャンセルをされるケースについて詳しく解説をしていきます。
実際に筆者の不動産会社で起きた実例も含めてお伝えしていきますので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
賃貸申し込みをキャンセルされることもある
冒頭でもお伝えいたしましたとおり、
貸主(オーナー)から賃貸申し込みをキャンセルされることもあります。
賃貸申し込みキャンセルは借主(入居者)が行うことがほとんどですが、稀に貸主から申し込みをキャンセルされることもあります。
借主(入居者)の申し込みキャンセルは賃貸契約の締結前であれば、ほとんどのケースで違約金等が発生しないように、貸主(オーナー)からの申し込みキャンセルも賃貸契約の締結前であれば違約金が支払われないのがほとんどです。
可能性は低いですが、「貸主からキャンセルされることもある」という点は覚えておいた方が良いでしょう。
また、借主(入居者)の申し込みキャンセルについては下記の記事を参考にご覧ください。
賃貸申し込みをキャンセルされた実例
貸主から申し込みをキャンセルされる理由はさまざまありますが、一般的に考えられる可能性が高いケースとして、
- オーナーが急遽物件を使用することになった
- 親族の方が急遽物件を使用することになった
上記のケースが挙げられます。
特に貸家の賃貸契約の場合は上記のケースの可能性が高まりますのでご注意ください。
また、下記からは実際に筆者の不動産会社で起きた実例もお伝えしていきます。
結構レアケースな実例も多いのですが、ぜひ参考にご覧ください。
シロアリが発覚して取り壊しに
築50年程の古い貸家を申し込みした夫婦。
実際に内見し、申し込み。
入居審査も通過。
契約も取り交わして入金済み。
しかし入居前の最終チェックの段階で物件がシロアリの被害に遭われていることが発覚。
一旦、契約が保留。
築年数が古いこともありオーナーも修繕費用を掛けるくらいならと、取り壊すことを決断。
入居申し込みをした夫婦は結局入居できないことになってしまいました。
このケースではすでに契約を取り交わし、入居に向けて準備を進めていたこともあり、申し込み者の夫婦に対して迷惑料が支払われる結末となりました。
差し押さえとなって募集中止
入居申し込みをした数日後に、申し込みをした物件が差し押さえとなって一旦募集中止。
今後の見通しが全くつかないため、管理会社から入居申し込みキャンセルされる実例もありました。
すでに申し込みが入っていた
個人オーナーが管理をしている物件。
オーナーのご主人に連絡をして、入居申し込み書の送付。
募集を止めてもらって安心をしていたところ、数時間後にオーナーから連絡。
前日にオーナーの奥様が他の業者から申し込みを受けていたという事で筆者のお客様の申し込みはキャンセルされることに…
お客様に謝罪をし、改めて別の物件を探し直した苦い経験もあります。
40分差で2番手の申し込みに
「先日内見した物件を申込したい」とお客様から電話で受付。
管理会社に最新の空室状況を確認したうえでお客様にご来店いただき申し込みの手続き。
小一時間ほどで手続きは完了し、管理会社へ申し込み書を送付。
すると管理会社から連絡が入ってきて、
「○○さんすみません…40分前に他の業者さんから申し込みが入っちゃいました…」
何ともタイミングが悪く、申し込み手続きをしている間に他の業者から申し込みが入ってしまった事例です。
このケースでは同じアパートの別の棟で空予定があり、間取りなども大きく変化がないことから別の棟で再度申し込みをして頂けましたが、賃貸物件はタイミングが大事ということを思い知らされたケースでもあります。
特に2月3月の繁忙期シーズンは物件の動きが早く注意が必要です。
yahoo知恵袋の事例
その他にもyahoo知恵袋にて賃貸申し込みキャンセルをされた事例がございました。
気に入った賃貸マンションに「申込み」を行ったあと、大家都合でキャンセルされました(別階の部屋にされました)
この事例は、入居申し込みをした6階の部屋は想定以上に内装費用が掛かり家賃を上げることになったので、同じ家賃の4階の空予定の部屋に変更をお願いされたケースです。
最終的にこの質問者の方がどのような形となったのかは分かりませんが、
入居申し込みをした後に家賃などの条件が変更となるケースは少なからずあります。
入居者として注意しようがないので防ぎようがありませんが、上記のような事例で賃貸申し込みキャンセルをされたり、条件が変更となる可能性があるということは覚えておいた方が良いでしょう。
まとめ
今回は貸主(オーナー)から賃貸申し込みをキャンセルされた実例をお伝えしました。
今回お伝えした内容のように、
貸主(オーナー)から賃貸申し込みをキャンセルされることは多くありません。
しかし、少なからず賃貸申し込みをキャンセルされたり、条件が変更となる可能性があります。
なかなか対処が難しい問題となりますが、事前にこのようなことがあると把握しているだけでも、万が一あなたが賃貸申し込みをキャンセルされた時も落ち着いて対処ができるのではないかと思います。
皆様のより良いお部屋探しを心よりお祈り申し上げます。