「現在エイブルの物件に入居しているけど…
退去する時の費用はどのくらい掛かるんだろう?
退去費用の相場は?トラブルは多い?
エイブルの退去費用について詳しく知りたい!」
このような疑問にお答えします。
筆者は賃貸営業歴5年の賃貸営業マンです。
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士の資格も保有しています。
全国に約800の店舗を構えるエイブル。
直営店:430店
ネットワーク店:375店
海外店:14店引用:株式会社エイブル会社概要
実際にエイブルの物件にご入居されている方も非常に多いと思います。
そして賃貸物件を契約していれば、いつかは訪れる退去の日。
その退去費用について疑問や不安をお持ちの方も多いことでしょう。
今回はエイブルの退去費用について詳しく解説をしていきます。
- トラブル多い?
- 退去費用に掛かる項目は?
- 退去費用の相場は?
おもに上記3点について詳しく解説をしていきますので、この記事をお読みいただければエイブルの退去費用についての疑問や不安は解消されるはずです。
エイブルの退去費用はトラブル多い?
エイブルの退去費用についてインターネット上やTwitterでの評判・意見を見ていくと、
「あまり良くない評判・意見」
が多いです。
まずはTwitterのエイブルの退去費用についての評判・意見をお伝えしていきます。
エイブルの退去費用バカ高くて笑ってる☺️☺️☺️☺️計算し直して直接店行こ☺️☺️☺️☺️☺️
— まる〇 (@yk_marumaru) March 31, 2020
エイブルの退去費用は、本当にブラック。法外もいいとこ。今回酷い請求されかけたので、大家さんに確かめたら「そんなに掛かるわけないし、うちはいつも僕が業者を手配するんだよ?」って言われた。
……詐欺ですか?— 花鏡 (@choicetherain) July 23, 2018
3年住んだアパート
退去費用45万だって!何言っても聞く耳持たず
すごい!
もはや納得いかないなら細かいとこ全部出して100万単位の請求に変えますか?だってさ。脅し怖い。
エイブル、辞めたほうがいい。
さて、資格停止には何からしたらいいのか。— ユウカ (@SoundYuuka) March 6, 2017
エイブル。退去すると態度一変。言葉遣いも悪くなり相場より高額な退去費用を要求。特に言葉遣いの変貌ぶりは大手会社として許せない。二度とお世話になりたくない悪徳会社。
— パパ (@xmupi404) January 17, 2016
全然関係ないんだけど、実家のマンションが10年住んで引き払ったんだ。2LDK。
敷金は27万ほどで、退去費用を77万請求されたらしい。相手はエイブル。ペットが居たから多少割高になるにしたって、相場の5倍以上とか不当請求じゃないのかなぁ。エイブルってそういう企業だったんだと— 虎華◆6月サンクリ→7月JBプリボム (@littelsia) April 25, 2014
退去費用45万円、退去費用77万円など…
かなり高額な退去費用を請求されてしまった方もいらっしゃるようです。
このように退去費用についてあまり評判が良くないエイブルですが、まず前提として把握していただぎたい点が、
エイブルは直営店とネットワーク店がある
ということです。
ネットワーク店は各エリアの地元の不動産会社のフランチャイズ店舗です。
多くのフランチャイズ店舗が国土交通省のガイドラインに則って退去費用を算出しているとは思いますが、中には悪徳な地元の不動産会社によるエイブルネットワーク店が存在する可能性もあります。
おそらく法外な高額な退去費用を請求しているのは、エイブル直営店ではなく上記のようなフランチャイズ店舗ではないかと思います(大手仲介不動産会社のエイブル直営店が法外な高額な退去費用を請求するのはリスクが高く考えづらいです)
エイブルの退去費用について良い意見もある
正直、Twitter上ではエイブルの退去費用について良い意見はかなり少なかったです。
しかし、クリーニング費用とわずかながらのクロスの張り替えのみで退去できたという良い意見をツイートしてくださっている方もいます。
予定よりも、ずっと早くて
退去費用が決定しました(´・Д・)」
嬉しい事に、退去費用よりも、敷金のほうが多くて
9万7065円も戻ってくる(*´ω`*) ウットリ
やはり、エイブルさんは良心的だなぁ〜♫ pic.twitter.com/afjfOAF6Vt— AKIRA( •̀ω•́ ) (@akira_writer) December 19, 2019
基本的には原状回復に掛かる修繕費用が発生しなければ、最低限のクリーニング費用だけで退去することができます。
物件をきれいに丁寧に利用するということも退去費用を抑えるうえで非常に重要です。
エイブルの退去の際に発生する費用
ここではエイブルの退去の際に発生する費用を詳しく解説していきます。
エイブルの退去の際に掛かる費用は大きく4つあります。
- クリーニング費用
- 畳表替え・襖張替え費用
- 原状回復費用
- 短期違約金
基本的に退去の際に掛かる費用で必ず発生する費用はクリーニング費用だけです。
「畳表替え・襖張替え費用」や「原状回復費用」、「短期違約金」は条件に該当された方のみが支払う形となります。
それぞれの項目について詳しく解説をしていきます。
①クリーニング費用
次の入居者のために行う「室内のクリーニング費用」です。
室内クリーニング費用は契約する物件によって異なっていきます。
大まかなクリーニング費用を間取りでお伝えしますと、
1R・1K | 30,000円~40,000円前後 |
---|---|
2DK・1LDK | 4,0000円~50,000円前後 |
2LDK以上 | 50,000円~60,000円前後 |
となります。
詳しいクリーニング費用に関しては契約書に記載されているはずですので、退去の前に一度確認しておくと良いでしょう。
ルームクリーニング代は貸主負担ではないの?
国土交通省のガイドラインでは、
クリーニング費用は次の入居者確保のためのものであるため、貸主(オーナー)負担が原則
としています。
しかし、国土交通省のガイドラインは法律ではなく「指標・指導目標」です。
そのため現在はまだ大多数の不動産会社が、
「室内クリーニング代は借主負担」
とする特約を含めて賃貸契約を結んでいます。
そのため契約されているエイブルの物件もほとんどが入居者負担として契約が結ばれているはずです。
ちなみに大東建託やレオパレス、積水ハウス不動産、大和リビングなどの大手不動産会社も全てクリーニング代は入居者負担です。
まだまだしばらくはクリーニング代は入居者が負担する時代は続くと思われます。
関連記事>>賃貸のクリーニング代は違法?拒否できる?知っておくべき7つのこと
②畳表替え・襖張替え費用
和室がある物件の場合、
- 畳表替え
- 襖張替え
上記2つの費用が発生する可能性があります。
畳表替え・襖張替え費用が発生すると、おおよそ6畳の和室で5万円弱の費用となりますので注意が必要です。
和室がある物件の場合は、
- 畳表替え・襖張替え費用が入居者負担であるか
- 費用はいくらになるのか
上記2点を契約時にしっかり確認しておくことが大切です。
③原状回復費用
原状回復費用とは、クリーニング費用とは別で発生する修繕費用のことを言います。
普通に部屋を借りて生活をしている分には、この原状回復費用というのは発生することはほとんどありません。
しかし、
- タバコのヤニ汚れ
- 壁に穴を開けた
- フローリングを焦がした
など…入居者の故意過失によって修繕しなければならない費用に関しては、その修繕費用を請求されます。
特にタバコのヤニ汚れなどでクロスを全面的に張り替えなければならないとなると、5万円~10万円の費用が発生してきますのでご注意ください。
この原状回復費用のあるなしで退去費用は大きく変わっていきますし、そして昔からトラブルが絶えない事項でもあります。
④短期違約金
エイブルの物件では「短期違約金」が付いている契約である可能性もございます。
具体的には、
- フリーレント
- 賃料割引
などの割引が適用されている契約内容の場合は、
「1年未満の解約で家賃1ヵ月分~2ヵ月分の違約金」
が発生する契約内容の物件もあります。
このような短期違約金が発生してきてしまうと、退去の際に追加で支払う費用が大きくなってしまいます。
特にフリーレントや賃料割引で契約された方は、短期違約金に気を付けて解約手続きを行うようにしましょう。
エイブルの退去費用の相場は?
エイブルの退去費用の相場は、下記の点によって大きく異なっています。
- 敷金がある契約か
- クリーニング費用を前払いしているか
- 畳の表替え費用はあるか
- 修繕費用が発生するか
- 短期違約金が発生するか
敷金がある契約の場合、退去費用を敷金から差し引くことができます。
たとえば敷金7万円を預けていて、退去費用がクリーニング費用のみの4万円だった場合、敷金からクリーニング費用を差し引いて残った3万円に関しては原則返金される形となります。
また、クリーニング費用を前払いする契約であれば、その他に修繕費用が発生しなければ退去費用は0円で退去できる可能性もあります。
反対に修繕費用が発生したり短期違約金が発生したりするなどすれば、20万円近くの退去費用が発生する可能性もあります。
ですので一概にエイブルの退去費用の相場をお伝えすることが難しいですが、大雑把に計算するのであれば3万円~10万円前後はみておいた方が良いでしょう。
関連記事>>敷金はあったほうがいい?敷金の値引き交渉はあまり意味がない
原状回復費用は経年劣化を考慮できる
国土交通省のガイドラインでは、
- 設備の耐久年数
- 経年劣化
- 通常使用による損耗
を考慮して原状回復費用を算出することとしています。
そして多くの設備の耐久年数は6年とされていますので、6年以上同じ建物に入居していることで原状回復費用の負担がほぼなくなります。
ですので長期でご入居されている方は、退去費用が抑えられる可能性が高まります。
しかし、耐久年数を超えたとしても継続して使用可能な設備は、入居者の故意・過失によって工事が必要になった場合はその修繕費用の一部を入居者側も負担する可能性がありますので、その点にはご注意ください。
契約時に退去費用を事前に確認しておく
退去の際にトラブルにならないためには、予め契約時に「退去の際にはいくらくらいの費用が発生するのか」をしっかり把握しておくことが大切です。
エイブルが怖いんじゃなくて、
月額3万円で、初期費用や退去費用や更新料がかかる商品を、肉眼で確認せずに契約を結んでしまうことが怖い。
(そして痛い勉強料と思わず、名誉毀損すれすれのことをしてしまうのが怖い)— ミスラおじさんの塩キャベツ (@siokya) March 1, 2017
実際に賃貸契約書の内容をしっかり把握することは非常に面倒くさいですし、難しい内容だとは思います。
しかし賃貸契約の場合は書面での確認だけではなく、宅地建物取引士による「重要事項説明」も行っています。
適当に契約を結んでしまってのちのち後悔してしまわないためにも、しっかりと内容を確認したうえで契約を結ぶようにしましょう。
まとめ
今回はエイブルの退去費用について詳しく解説をしました。
エイブルの退去費用については悪評が多く目立ちますが、エイブル直営店の物件なのか、エイブルネットワーク店の物件であるかによっても大きく変わってきます。
基本的には国土交通省のガイドラインに則った退去費用となるケースがほとんどですが、中には悪徳なネットワーク店に当たってしまう可能性もあるでしょう。
そのような時でもきちんと対応できるように、最低限の退去費用についての知識と契約時にしっかりと契約内容を確認して契約を結ぶことが大切です。
皆様のより良いお部屋探しを心よりお祈り申し上げます。