仲介手数料ってなんだろう?
仲介手数料が半額や無料のところもあるみたいだけど…
どういった違いがあるの?
このような疑問にお答えします。
筆者は賃貸営業歴5年の賃貸営業マンです。
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士の資格も保有しています。
仲介手数料に関してさまざまな疑問があるかと思います。
もちろん仲介手数料は安いに越したことはありませんよね?
今回は仲介手数料についてや金額の違いについて詳しく解説していきます。
賃貸営業マンとしての意見も最後に述べさせて頂きますので、是非最後までお付き合い頂けますと幸いです。
Contents
お部屋探し初期費用で発生する仲介手数料って?
仲介手数料とは?
仲介手数料とは部屋探しをお手伝いした不動産業者に報酬として支払うお金です。
もちろん不動産業者も慈善事業ではありませんから、お客様に物件を紹介し成約となればその報酬をいただく形となります。
その報酬の名目が仲介手数料です。
- 物件の紹介、物件の内見案内
- 貸主(オーナー)への交渉
- 契約手続き(書類作成や重要事項説明)
- お部屋探しから鍵渡し・入居までのサポート
- 管理物件の場合は入居後のアフターサービス
こうして書き出していくと結構ありますよね。
「仲介手数料はこのさまざまなサービス料として払うんだ」
とご認識頂ければ、高いと思われがちな仲介手数料も少しご納得してお支払い頂けるのかなと思います。
また、駐車場も併せて契約した場合は物件の仲介手数料だけではなく、駐車場仲介手数料も頂くケースが多いです。
仲介手数料は不動産業者へサービス料として支払うお金
仲介手数料を支払うタイミング
不動産業者に支払う仲介手数料が発生するタイミングは物件を申し込みして重要事項説明を受けてからです。
基本的には契約金としてその他敷金や礼金などと併せて支払うケースがほとんどです。
紙面の物件紹介だけの場合や、お部屋の内見をした場合でも仲介手数料を請求されることはございません。
あくまで成功報酬として支払うお金となりますので最終的にお部屋が決定してから請求される金額となります。
安心して不動産業者へ足をお運びください。
来店する場合は事前に電話等で来店予約をしてから来店されたほうがスムーズにお部屋探しが出来ますので、事前に来店予約をしておきましょう。
仲介手数料を支払うタイミングは契約終了時に支払う
仲介手数料の相場
仲介手数料の相場としては賃料の0.5ヵ月~1ヵ月分です。
支払うべき仲介手数料の金額は宅地建物取引業法により賃料の1か月分+消費税までと上限が定められています。
居住用建物の報酬額
貸主から賃料の0.5ヵ月以内
借主から賃料の0.5ヵ月以内
依頼者の承諾がある場合は、いずれか一方から賃料の1ヵ月分を受け取ることが出来る。ただし、この場合も貸主と借主から受ける報酬の合計額は、賃料の1ヵ月以内でなければならない
仲介手数料は消費税の課税対象
原則は借主から賃料の0.5ヵ月以内とされていますが、現在多くの不動産業者は借主から賃料の1か月分を受け取るものとして契約することが多いです。
契約時の重要事項説明書に「契約成立時には媒介報酬額○○円(家賃1ヶ月分の金額)を支払うことを承諾する」と一文を入れて契約する形となっています。
要するに、「原則としては借主から0.5ヵ月以内だけど、今回の契約では借主から1ヵ月分の仲介手数料を頂きますよ」ということです。
この辺りは不動産業者によりさまざまですので、また別項目で解説していきます。
仲介手数料の相場は賃料の0.5ヵ月~1ヵ月
上限は賃料の1カ月分+消費税の金額まで
仲介手数料の1カ月分+消費税を借主から受け取る契約が現在はまだ多い
不動産業者によって仲介手数料の金額が違う?
仲介手数料は不動産業者によって異なる
仲介手数料はその不動産業者がお客様へ成功報酬額として請求するお金であることを説明しました。
そして賃料の1カ月分+消費税までの上限金額以内で仲介手数料の金額を設定できるので、不動産業者によって仲介手数料が0.5ヵ月だったり1ヵ月だったりするわけです。
お客様の立場からすれば当然仲介手数料の金額は安いに越したことはありません。
では何故、仲介手数料が安くなっている業者とそうでない業者があるのでしょうか。
仲介手数料が安くなっている理由
①単純な企業努力
他の仲介業者と差別化を図るため、仲介手数料を0.5ヵ月として集客を狙う企業努力が現れた結果です。
②貸主(オーナー)に仲介手数料を負担してもらう
貸主にも仲介手数料を負担してもらうことで借主(入居者)の負担を軽減するプラン。
貸主に最大の1ヵ月分を負担してもらえれば借主の仲介手数料の支払いは完全になし(無料)とできます。
このような物件はよく「仲介手数料無料!」としてキャンペーン物件として紹介されることが多いですね。
ただ、貸主が仲介手数料を負担する点において、納得を頂ける貸主(オーナー)は現状はかなり少ないです。
仲介手数料が安くなっているメリット・デメリット
メリット
メリットは単純に仲介手数料が抑えられて初期費用全体が安くなることでしょう。
初期費用が安くなることでゆとりある引っ越しが出来たり、新居へ新しい家具家電を取り揃える事も出来ます。
デメリット
一見、デメリットはなさそうに思えますが実はそれなりに存在します。
冒頭でもお伝えしましたが不動産業者は慈善事業ではありません。
会社としてしっかりと利益を出さなければいけません。
例えば仲介手数料0.5ヵ月で紹介する不動産業者と仲介手数料1ヵ月で紹介する不動産業者とで比較した場合、仲介手数料の売り上げだけで考えたら単純に倍のお客様を成約へ結びつかせなければいけません。
もちろん不動産業者の売り上げは仲介手数料だけではありませんから、単純に成約数を倍にする必要はないのですが、当然仲介手数料1か月分の業者とで生まれる差額をどこかで埋める必要があります。
その差額を埋めるために、
- 室内消毒施行代
- 簡易消火剤代
- 24時間緊急トラブルサポート代
上記のようなオプション商品を必須でお支払い頂く契約とし、仲介手数料を割引している分の補填をする不動産業者も多いです。
さらにもう一つのデメリットとして、仲介手数料1ヵ月の不動産業者と比べてお客様の来店数が増加することで、お客様一組一組に対しての対応が薄くなってしまうというデメリットも生まれてきます。
どんなに優秀な賃貸営業マンでも、一日ずっとお客様を応対しっぱなしでは全てのお客様に対して100%の対応をするというのは非常に困難です。
ですので、担当の営業マンが親身に対応してくれないなんて事もあるかもしれません。
このようなデメリットを事前に踏まえたうえでお部屋探しをされるとスムーズなお部屋探しができるようになります。
仲介手数料は不動産業者によって異なる
仲介手数料が安くなっている理由は企業努力と貸主(オーナー)が負担している
仲介手数料が安くなることはメリットだけでなく、デメリットも存在する
賃貸営業マンとしての意見
最後に仲介手数料が割引されている不動産業者と仲介手数料が1ヵ月の不動産業者を比較した時に関して賃貸営業マンの筆者の意見を述べさせて頂くと、
微差ながら仲介手数料が割引されている不動産業者が優位かなと思っています。
その理由として
仲介手数料が割引されているのは紛れもない事実だからです。
私が先程挙げたデメリットの部分は必ずしもそうとは限らない事項です。
仲介手数料を割引している不動産業者でも、任意でオプション商品を選べる業者も存在するでしょうし、来店数が多くてもしっかり対応できる営業マンに出会えるかもしれません。
ならば割引が確定している不動産業者へ足を運んだ方がお得になるケースが多いかなと思います。
お部屋探しは不動産業者と担当する営業マンによって大きく変わります。
時間は掛かってしまうかもしれませんが、いくつかの不動産業者を回ってお部屋探しすることも一つの選択肢です。
まとめ
最後に今回の仲介手数料に関して総まとめしていきます。
仲介手数料は不動産業者へサービス料として支払うお金
仲介手数料を支払うタイミングは契約終了時
仲介手数料の相場0.5ヵ月~1ヵ月
上限は賃料のヵ月分+消費税まで
仲介手数料は不動産業者によって異なる
仲介手数料が安くなることはデメリットも存在する
時間は掛かるがいくつかの不動産業者を回るのも一つの手
また、お部屋探しの初期費用について詳しくまとめた詳細記事もございます。
よろしければ参考にご覧下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
下記の記事では仲介手数料が安い不動産会社やおすすめの賃貸サイト、賃貸アプリをご紹介しています。
あなたのお部屋探しのお力になれましたら幸いです。
【賃貸営業マンおすすめ】仲介手数料が安い不動産屋7選!【最大無料】
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