「これから賃貸契約を結ぶけど…
室内消毒はやった方がいいのかな?
室内消毒は必須なの?
賃貸の室内消毒代について詳しく知りたい!」
このような疑問にお答えします。
筆者は賃貸営業歴5年の賃貸営業マンです。
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士の資格も保有しています。
賃貸契約にはさまざまな初期費用が発生してきます。
敷金・礼金・仲介手数料・火災保険料などなど…
さらに賃貸契約の初期費用の中には、
- 室内消毒代
- 24時間サポート
- 消火剤
などのオプション商品が含まれる物件もあります。
その中でも特に「室内消毒代」について疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか?
- 室内消毒ってどんなことをするの?
- 室内消毒の効果は?
- 金額はどのくらい?
- ハウスクリーニングとは違うの?
- 本当に消毒しているの?
- 室内消毒代は必須?
- 自分で室内消毒してもいいの?
上記のようなさまざまな疑問や悩みを抱えている方が非常に多いはずです。
そこで今回は上記の疑問や悩みを解決するべく、室内消毒代について徹底解説していきます。
この記事をお読みいただければ賃貸の室内消毒代について詳しく理解できますよ!
賃貸の室内消毒代とは?
賃貸の室内消毒代とは、入居前に不動産業者にて行う室内の消毒施工代です。
施工方法や実際の効果などは施工を行う不動産業によって異なりますが、大まかに説明すると下記の通りになります。
★室内消毒の施工方法
スプレー缶にて噴射される簡易的な消毒を行う業者もあれば、専門の機材を使って消毒を行う不動産業者もあります。
★室内消毒の効果
害虫駆除、室内の除菌・抗菌・消臭が主な効果です。
室内消毒を行うことで、ゴキブリなどの害虫の駆除や、目に見えない雑菌の除菌。
さらには抗菌や消臭などに効果がある室内消毒が多いです。
「どのくらいの効果があるのか」
「どのくらいの期間、効果があるのか」
などはそれぞれの不動産会社の消毒内容によって異なっていきますし、物件の構造や築年数などによっても異なっていきますので、事前にしっかり説明を受けたりパンフレットなどで内容を確認して契約をするようにしましょう。
室内消毒代とハウスクリーニング代との違い
実際にお客様からよくご質問いただくのがハウスクリーニング代(室内清掃代)との違いです。
ハウスクリーニング代は清掃業者にて行う室内の清掃費用となります。
このハウスクリーニングはあくまでも室内の清掃のみで、害虫駆除や室内の除菌抗菌消臭に効果があるものではありません。
ですので、室内消毒代とハウスクリーニング代はそれぞれ別々の項目で費用が発生してきます。
また、ハウスクリーニング代に関しましては下記の記事にて詳しく解説しています。
よろしければ参考にご覧ください。
賃貸のクリーニング代は違法?拒否できる?知っておくべき7つのこと
室内消毒代の相場
室内消毒代の相場は15,000円~20,000円前後が相場です。
参考例として、筆者が勤めている不動産会社の室内消毒代は12,000円となります。
室内消毒代が10,000円前後だと相場と比べてかなり安いです。
ちなみに筆者はこれまで多くの賃貸物件を契約してきましたが、その中で一番高かった室内消毒代は25,000円でした。
施工方法や効果も不動産業者によりさまざまですので金額も当然変わってきますが、2万円以上請求される室内消毒代はやはり高いと感じますね…
25,000円も払って室内消毒をしたのに、入居してすぐに害虫が出ようもんなら訴えたい気持ちになりそうです。
室内消毒代は必須なの?
室内消毒代は希望をしなければ、ほとんどの不動産会社で初期費用から外すことができます。
特に2018年12月に発生したアパマンショップの抗菌消臭スプレー缶による爆破事件が発生してからは、かなりの確率で室内消毒代を契約金から外す交渉ができるようになりました。
中には事件以降、室内消毒代を請求しなくなった業者も…
賃貸借契約の初期費用においてさまざまな費用が発生しますが、中でも一番契約金の中で外す交渉が通りやすい項目です。
室内消毒は自分でやっても大丈夫?
室内消毒は自分でやっても問題ありません。
ただし、室内消毒は荷物を搬入する前に行いますので、専門の消毒業者に依頼をする場合は事前に不動産会社やオーナーの許可を得てから行った方が良いでしょう。
また、専門の消毒業者に依頼をせずにバルサンなどで室内消毒を行う場合は、特に不動産会社に連絡する必要はありません。
バルサンであれば1,000円~2,000円で自分で室内消毒が可能ですので、費用を大きく抑えることができます。
アパマンショップの爆破事件について
2018年12月のアパマンショップの抗菌消臭スプレー缶による爆破事件はさまざまな波紋を呼びました。
当時のアパマンショップの店長によるとスプレー缶の原価は1000円程というお話でしたし、残りの金額が不動産業者の売り上げと考えると、
「室内消毒代を払いたくない」
というお気持ちなられる方も多いと思います。
筆者が勤めている不動産会社の室内消毒は、スプレー缶ではなく専門の機材を使って消毒液を噴射して消毒施工を行っていましたが、それでも原価はかなり安いと管理部署の人間から話を聞いています。
室内消毒代はかなり不透明な費用
室内消毒の効果は実際どのくらいの効果が出るのかはハッキリ分かりません。
しっかり効果のある室内消毒を行っていても害虫が発生してしまう事もあります。
そして実際に、不動産会社が本当に消毒施工を行っているかどうかは確認が出来ないという点もあり、室内消毒代に関してはかなり不透明な費用であると言わざるを得ません。
自身の手間にはなってしまいますが、室内消毒に関しては自身で行うことにより費用面を抑えて効果的な室内消毒が行えると思います。
まとめ
今回は賃貸の室内消毒代について解説させて頂きました。
賃貸の室内消毒は不透明な部分が多く、割高となるケースがほとんどです。
ご自身でバルサンなどで室内消毒を行える場合は、ご自身で室内消毒を行うことをおすすめ致します。
しかし、しっかりと効果の高い室内消毒施工を行っている不動産会社も多いです。
入居前に事前に室内消毒がされているというのはかなり楽ですので、信頼できる不動産会社の室内消毒であれば、多少割高となりますが室内消毒施工を行ってもらうのも悪い選択肢ではないと思います。
皆様のより良いお部屋探しを心よりお祈り申し上げます。