「スーモで部屋探しを検討しているけど…
過去におとり物件に引っかかった経験がある。
スーモにおとり物件があるか知りたい」
このような疑問にお答えします。
筆者は賃貸営業歴5年の賃貸営業マンです。
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士の資格も保有しています。
オリコン賃貸情報サイトランキングで5年連続の1位となっており、人気No.1と言っても良いスーモ(SUUMO)。
しかし、
- スーモにはおとり物件はあるのか
- おとり物件に惑わされたくない…
上記のような疑問や不安をお持ちの方も少なくないと思います。
そこで今回はスーモとおとり物件の関係性について詳しく解説していきます。
- おとり物件とは
- 実際の利用者の声
- スーモにおとり物件が存在するか
- 悪質なおとり物件について
- おとり物件が少ないサイト
上記5つの知っておきたいポイントを解説していきますので、この記事をお読みいただくことで、スーモのおとり物件についてしっかり理解することができますよ。
おとり物件とは
まずはかんたんにおとり物件について解説していきます。
おとり物件とは、
「実際には存在しない架空の物件や、存在はするものの実際には取引することができない(成約済みなど)物件」
のことです。
おとり物件を細かく分けると下記の3つに分けられます。
- 成約済み物件の掲載を落とし忘れている
- 取引対象にならない物件を掲載
- 存在しない架空の物件を掲載
②③のような悪質なおとり物件は少ないものの、故意ではなく結果的におとり物件のような形になってしまう①のケースは少なくありません。
おとり物件とは?7つの重要ポイントを賃貸営業マンが徹底解説!
実際にスーモを利用した人のおとり物件についての声
実際にスーモを利用された人の声はどうなのか。
気になる人も多いと思います。
ここではTwitterからおとり物件についての意見を確認していきます。
スーモで見た物件。情報では2階とあったのに不動産に行くと3階と4階しか空いてないと言われた。おとり物件の掲載は禁止されてるんじゃないの?スーモもちゃんと成約済み物件は掲載しない対策してちょ。
— けんじーまん@立ち退き裁判なう (@xoumex) April 22, 2021
一人暮らしの物件探してるんですが、SUUMO等はおとり物件も多いらしくて、メンドクサクナッテキタ
レオパレスがヤバいってことは良く分かりましたまる
— じゅのん (@8pyNq0XHAgwHKdL) April 9, 2021
お部屋探ししてる人一言言いたい。必ずしもSUUMOやHOMESにある物件が問い合わせした後もあるとは限らない。おとり物件も多いと思うし、なんならそこからお客さんを取り込んで仲介手数料をがっぽりと懐の中に入れている会社が多くありますよ。
— つん|ライター|ブロガー (@tsuuuun____ss48) March 10, 2021
繁忙期だからかSUUMOめっちゃ囮っぽい物件出てておもしろいw
— meg@IT事務員ちゃん (@megsuri_) March 2, 2021
物件、反映されるの遅いのかおとり物件なのか。
もう決まったと聞いた部屋、スーモから4日経ってもまだ消えない。— また職場と戦う人(旧名.元気呼びで)’21.2月〜復職の呼吸よ! (@hello_rspbb863) February 27, 2021
「スーモ おとり」で検索すると多くのネガティブな意見が出てきました。
2021年2月から4月の意見だけでも上記のような状況ですから、さらに過去を遡るとかなり多くのネガティブな意見が確認できます。
実際にスーモを利用されておとり物件に引っかかってしまった人も少なくないようです。
スーモにおとり物件は存在する
実際にスーモを利用された人の意見のとおり、スーモにおとり物件は存在します。
スーモにおとり物件が存在するもっとも大きな理由は、スーモが大手賃貸情報ポータルサイトだからです。
一般的に賃貸物件は下記の図のように、ひとつの物件に対して複数の仲介不動産会社が紹介できる仕組みとなっています。
スーモやホームズなどの賃貸ポータルサイトへの物件情報の登録は、各仲介不動産会社にて行うため、仲介不動産会社が正しい空室状況などの最新情報を都度更新しないと、
- すでに募集が終了しているのにスーモにずっと掲載されている
- 家賃などの物件情報が違う
ということになり、おとり物件のような形になってしまいます。
特にスーモやホームズのように人気があり掲載物件数が多いポータルサイトならなおさらです。
中には「募集終了を把握していながら悪意を持ってそのまま掲載し続ける不動産会社」も存在しており、スーモやホームズなどのポータルサイトはどうしてもおとり物件が多くなってしまうデメリットがあります。
悪質なおとり物件は少ない
とはいえ、悪質なおとり物件に関しては年々少なくなっていることも事実です。
スーモは首都圏不動産公正取引協議会に設置されているポータルサイト広告適正化部会の一員となっています。
ポータルサイト広告適正化部会は下記の4社で構成されています。
- アットホーム株式会社(アットホーム)
- 株式会社CHINTAI(CHINTAI)
- 株式会社LIFULL(ホームズ)
- 株式会社リクルート(スーモ)
ポータルサイト広告適正化部会では、公正取引協議会から警告及び違約金課徴となった不動産会社に対して、4社ポータルサイトへの広告掲載を1ヶ月以上停止する形を取っています。
そのため、悪質な不動産会社は厳しい罰則を受けてスーモに掲載できなくなるので、悪質なおとり物件は少ないと言えます。
しかしながら、Twitterでは「悪質なおとり物件」と呼べそうな意見もありましたので、やはりおとり物件に対して十分注意は必要です。
おとり物件が少ないサイトとは
おとり物件を避けるためには、
「おとり物件が少ない賃貸サイト」
を利用することでおとり物件に引っかかってしまう可能性を少なくできます。
おとり物件が少ないサイトとは、
- 不動産会社に来店しなくても内見ができる賃貸サイト
- 内見しないオンライン完結型の賃貸サイト
- 貸主となる不動産会社の賃貸サイト
大きく3つのカテゴリーに分けることができます。
おとり物件の手口は基本的に「来店させて別の物件を紹介する手口」となりますので、来店しなくても内見ができたり、オンラインで完結できる賃貸サイトを利用することでおとり物件に引っかかって来店させられてしまうことはなくなります。
また、貸主となる不動産会社の賃貸サイトを利用することで、鮮度の高い物件情報を確認することができ、おとり物件に惑わされないお部屋探しが可能です。
下記の記事では具体的におとり物件が少ないサイト10社をご紹介していますので、よろしければ参考にご覧ください。
【もう惑わされない!】おとり物件が少ない賃貸サイト7社を賃貸営業マンが紹介します
まとめ
今回はスーモとおとり物件の関係性について5つのポイントを詳しく解説をいたしました。
賃貸サイトの性質上、スーモのようなポータルサイトの場合はどうしてもおとり物件に惑わされやすいです。
特に掲載物件数が豊富なスーモの場合はなおさらと言えるでしょう。
公正取引協議会などの働きにより、年々おとり物件は減少傾向にあるものの、まだまだおとり物件は存在しています。
おとり物件に惑わされないためには、
- おとり物件の特徴を把握する
- おとり物件を見極める力を付ける
- おとり物件の少ないサイトを利用する
などが挙げられます。
当記事が少しでもあなたのお役に立ちましたら幸いです。
皆様のより良いお部屋探しを心よりお祈り申し上げます。