「今付き合っている彼女と同棲したいけど…
学生でも入居審査って大丈夫なのかな?
学生の同棲の入居審査について詳しく知りたい!」
このような疑問にお答えします。
筆者は賃貸営業歴5年の賃貸営業マンです。
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士の資格も保有しています。
現在学生の方で同棲を考えている人もいるでしょう。
でも賃貸の入居審査について非常に不安を感じている学生さんは多いのではないでしょうか?
今回は現場に精通しているプロの賃貸営業マンが「学生の同棲の入居審査」について詳しく解説していきます。
学生の方の同棲と言ってもさまざまなパターンがありますよね。
- 学生×社会人
- 学生×新社会人
- 学生×学生
上記の3つの同棲パターンそれぞれについて詳しく解説してきます。
この記事を読めば学生さんの同棲の入居審査についてバッチリですよ!
学生の同棲でも入居審査は通ります!
まずさっそく結論からお伝えしていきますが、
学生の同棲でも入居審査は通る!
となります。
どうしても学生さんの場合ですと収入がなかったり、アルバイトの収入のみとなるので審査に通るか不安に感じてしまう方が多いと思います。
しかし学生さんの場合は学生さん本人が契約者になるケースはかなり少ないです。
- 学生×社会人=社会人が契約者
- 学生×新社会人=新社会人が契約者
- 学生×学生=どちらかの両親が契約者(または連名契約)
入居審査は基本的には契約者の収入面を主として審査されることがほとんどですので、同居者が学生であっても契約者の収入面に特に問題がなければ入居審査に通ります。
同居者が学生だからと言って入居審査が不利になることはほとんどありませんので、その点に関してはあまりご心配をされなくても大丈夫です。
ただし、もちろん管理会社やオーナーによっては不利となってしまうケースもありますので、物件ごとに確認はした方が良いでしょう。
それでは下記からは、
- 学生×社会人
- 学生×新社会人
- 学生×学生
それぞれのパターンでさらに詳しく入居審査について解説をしていきます!
学生と社会人の同棲入居審査
まず契約者は収入のある社会人が契約者となります。
現在の賃貸契約は「家賃保証会社」を利用する事がほとんどです。
審査の対象は契約者の社会人の収入面や過去に滞納歴がないか、カードトラブルを起こしていないかなどが審査対象となります。
同居者が学生であるかどうかは家賃保証会社の審査に影響はありません。
また、管理会社やオーナーによっては「家賃保証会社」を利用していない物件もあるので、その場合は「連帯保証人」を立てて賃貸契約を結ぶ形となります。
審査が不承認となるケース
- 収入が少ない
- 過去に滞納歴がある
- カードトラブルを起こしている
- 犯罪歴がある
賃貸審査において「家賃を支払えるかどうか」が一番の焦点となりますので、契約者の社会人の収入が少ないと審査が不承認となる可能性があります。
少なくとも家賃に対して3倍の月収は欲しいところです。
また、過去に滞納歴・カードトラブル・犯罪歴がある契約者も審査が不承認となる可能性が高いです。
逆に、上記のケースに当てはまらなければ審査が不承認となる可能性はかなり低いと言えます。
関連記事>>【入居審査】必要な年収手取りはいくら?嘘の年収を書いても大丈夫?
関連記事>>クレジットカードや携帯代の滞納歴があると入居審査に落ちる?【賃貸営業マンが徹底解説!】
入居審査時に必要な書類
入居審査に必要な書類は下記の通りです。
身分証 | 契約者の社会人と学生の二人分 |
---|---|
印鑑 | 無くても問題ない不動産屋が多い |
所得証明書 | 不動産屋によって提出をお願いされるケースもあります |
住民票 | 不動産屋によって提出をお願いされるケースもあります |
まだ本契約ではありませんので、入居審査の段階では基本的には身分証のコピーがあれば入居審査をスタートすることが出来ます。
ただし、不動産屋によっては「所得証明書」や「住民票」を審査の段階でお願いされる可能性があります。
学生と新社会人の同棲入居審査
契約者は新社会人の方となります。
学生と新社会人の同棲の場合だと現状では収入が無いため、審査に通るか不安に感じる方が多いと思いますが、新社会人の方の場合は大体問題なく入居審査に通ることが出来ます。
その理由として、
- 大学を卒業した社会的信頼
- これから正社員として働く安定性
- 年齢的な若さ
上記の点が挙げられます。
入居審査の際に内定通知書を提出すればほぼ問題なく入居審査に通過することが出来るでしょう。
審査が不承認となるケース
筆者はこれまでに100件以上の新社会人の方の賃貸契約を結んできましたが、新社会人の方で審査が不承認となったケースは0です。
それほど新社会人の方は圧倒的に入居審査に通りやすいです。
実際に「学生×新社会人」という契約パターンも何組か契約を結んでいますので、同居者が学生だからという理由で不承認となるケースもかなり低いでしょう。
ただし、一つ不承認となる可能性があるとするならば、
見込み年収(月収)の1/3以上の家賃の物件を選ぶこと
当然、収入に見合った家賃の物件を選ばないと入居審査に落ちてしまう可能性があるので、しっかりと収入に見合った(高くても月収の1/3まで)物件を選択するようにしましょう。
入居審査時に必要な書類
学生と新社会人の入居審査に必要な書類は下記の通りです。
身分証 | 契約者の新社会人と学生の二人分 |
---|---|
内定通知書 | 必ず必要 |
印鑑 | 無くても問題ない不動産屋が多い |
所得証明書 | 不動産屋によって提出をお願いされるケースもあります |
住民票 | 不動産屋によって提出をお願いされるケースもあります |
お互いの身分証と内定通知書は必ず必要ですので、実際にお部屋探しで不動産屋に来店する時は身分証と内定通知書を持参していくとスムーズに入居申し込み・入居審査が可能です。
関連記事>>新卒・新社会人の賃貸審査は厳しい?契約に必要なものは?【賃貸営業マンが徹底解説!】
学生と学生の同棲入居審査
お互いに学生で同棲を希望される場合は今までとは違い、少し複雑な契約内容となっていきます。
管理会社やオーナーによっては、
「どちらかの学生が契約者。連帯保証人として契約者の親」
というケースもありますが、一般的には
「どちらかの学生の親が契約者」
収入がしっかりある両親が契約者となる契約が一般的です。
しかし「学生×学生」のいわゆる学生カップルの同棲は、すぐに同棲解消してしまうリスクも高いと考えられてしまう為、両方の親が連名で契約者となったり(連名契約)片方の親が契約者、もう片方の親が連帯保証人となるケースなど手厚く契約を結ぶパターンが多いです。
いずれにせよ、学生同士の同棲はお互いの両親からしっかりと承諾を得ることが重要です。
入居審査が不承認となるケース
学生と学生の同棲の場合は両親が契約者となる為、審査が不承認となるケースはほぼ無いです。
ただ、それ以前のお部屋探しの段階で「学生と学生の同棲」という理由でお断りされてしまう事は多くなるでしょう。
入居審査時に必要な書類
学生と学生の入居審査に必要な書類は下記の通りです。
身分証 | 契約者の親 |
---|---|
身分証 | 入居者の学生分 |
印鑑 | 無くても問題ない不動産屋が多い |
所得証明書 | 不動産屋によって提出をお願いされるケースもあります |
住民票 | 不動産屋によって提出をお願いされるケースもあります |
契約者が両親となるため、契約者となる親の身分証が必要になります(連名契約の場合は二人分)
入居審査の段階ではそこまで必要書類は多くありませんが、連名契約や連帯保証人が必要な契約内容となると、賃貸契約の際は連帯保証人の印鑑証明書など、少し面倒くさい手続きとなります…
学生の同棲は両親の承諾を得ることが大切
学生さんが同棲される際のさまざまなパターンの入居審査について解説してきました。
しかし、学生さんが同棲をされるうえで一番重要な事は、
それぞれの両親の承諾をしっかり得ること
これが非常に大切です。
せっかくお部屋探しをして良い物件が見つかっても、
「結局両親から同棲の許可をもらえなかった…」
という学生さんはとても多いです。
無駄なお部屋探しとならないためにも、そして気持ち良くお部屋探しをするためにも事前に両親から同棲の許可をもらうようにしましょう!
学生の同棲の入居審査 まとめ
今回は学生の同棲の入居審査について詳しく解説致しました。
学生と社会人、学生と新社会人の場合は通常の入居審査とほとんど変わりがありませんが、学生と学生の同棲の場合は複雑な契約内容となる可能性が高いので注意が必要です。
いずれにせよ学生の同棲や若いカップルの同棲に関しては、それぞれの両親にしっかり承諾を得るという事が何より大切です。
なかなかスンナリと承諾してくれる両親は少ないとは思いますが、お互いに気持ち良く部屋探しをするために、賃貸契約を結ぶためには必ず必要な事です。
しっかり両親から承諾をもらって楽しく気持ち良くお部屋探しをしていきましょう!
皆様のより良いお部屋探しを心よりお祈り申し上げます。