「部屋探しをすることになったけど…
引っ越し先が遠方のため何度も不動産会社に来店できない…
遠方の賃貸契約の場合でも何度も足を運ばなきゃだめ?
スムーズな契約方法を知りたい!」
このような疑問にお答えします。
筆者は賃貸営業歴5年の賃貸営業マンです。
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士の資格も保有しています。
遠方からのお部屋探し・賃貸契約は非常に大変です。
実際に筆者の不動産会社では繁忙期シーズンになると、
「北海道から飛行機で…」
「秋田から新幹線で…」
という遠方からのお部屋探しのお客様が多くご来店されます。
遠方からのお部屋探しは莫大な交通費と時間を要することになりますので、不動産会社に足を運ぶ回数はできる限り少なくしたいですよね。
結論を先にお伝えしますと、
1回だけの来店、もしくは一度も来店せずに賃貸契約が可能です
近年は契約時に必須となる「重要事項説明」をテレビ電話等で行い、契約書類は郵送でやりとりできる不動産会社が多くなっています。
そのため、
「内見のために一度来店して、また契約の時に不動産会社に来店する…」
このように何度も足を運ぶ必要なく賃貸契約を結ぶことができるようになっています。
今回の記事では遠方からのお部屋探し・賃貸契約をスムーズに結ぶ3つのポイントについて詳しく解説していきます。
- スムーズなお部屋探しポイント
- スムーズな賃貸契約ポイント
- 一度も来店せずに賃貸契約を結ぶポイント
上記3つのポイントについて解説をしていきますので、この記事をお読みいただければ遠方でのお部屋探し・賃貸契約はバッチリです!
スムーズな遠方のお部屋探しポイント
遠方からスムーズな賃貸契約を結ぶためには「スムーズなお部屋探し」が必要不可欠です。
そして「スムーズなお部屋探し」に一番重要なポイントは「担当する営業マン」だと筆者は考えています。
お部屋探しを担当してくれる営業マンはお部屋探しだけではなく、その後の賃貸契約・鍵の受け取りまで営業担当者として最後まで付き合う人物となります。
言い方は悪いですがポンコツな営業マンにあたってしまうと、お部屋探しから賃貸契約・鍵の受け取りまでミス・トラブルが発生して非常に不快なお部屋探し・賃貸契約となり、今回の本質でもあるスムーズな賃貸契約ができないことに繋がってしまいます。
良い営業マンを見つける方法
近年では賃貸ポータルサイトが大きく普及し、不動産会社に来店する前にスーモやホームズなどの賃貸サイトで物件情報を確認することが一般的になりました。
(ちなみに、筆者おすすめの賃貸サイトは「【賃貸営業マンが選ぶ】おすすめ賃貸サイト7選!」で紹介していますので参考にどうぞ)
賃貸サイトを利用して事前にこれから探すエリアで希望条件に合う物件はどのような物件があるのかを把握することは大事ですが、お探しのエリアの土地勘や家賃相場が分からない中で人気のある物件・優良物件を見つけていくのはかなり時間が掛かってしまいます。
この点に関しては、そのエリアの現場で精通している賃貸営業マンにおすすめ物件を紹介してもらった方が圧倒的にスムーズです。
そこで良い営業マンを見つける方法として、
「いくつかの不動産会社に問い合わせメールを送る」
ことが最良の方法です。
ここでは「新入学生の娘の部屋探しを相談する場合」を仮定して、問い合わせメールの参考文を作ってみました。
部屋探しの相談
この度、娘が○○大学に合格し○○エリアで部屋を探すことになりました。
希望条件としては、
- 家賃6万円以内
- ○○駅徒歩10分以内
- バストイレ別
の条件で部屋を探しています。
ぜひ御社でご紹介できる物件情報がありましたら5件~10件程物件資料をいただけますと幸いです。
また、上記の希望条件に合わずともおすすめの物件情報がございましたら併せて資料送付を頂けますと嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。
上記のような問い合わせメールを3社から5社ほど送付して営業マンの対応を比べてみましょう。
新入学生のお客様は、
- 必ず部屋を見つけなくてはいけないので成約率が高い
- 入居審査に落ちる心配がほとんどない
上記の点から賃貸営業マンにとって本当にありがたいお客様です。
ですので、新入学生の部屋探しの問い合わせに対する対応は力を入れてくる営業マンが多いはずです。
その中でも特に対応の良い不動産会社を選ぶことで、より良いお部屋探し・スムーズな賃貸契約に大きく近づきます。
営業マンの返信対応に対してチェックするべきポイントは下記のとおりです。
- 返信速度
- 送付された物件情報の内容
- おすすめポイントなどが記載されているか
- エリアの家賃相場、特徴の説明があるか
ひとつひとつ解説をしていきます。
返信速度
問い合わせメールに対しての返信速度は非常に重要です。
上記のような熱い新入学生のお客様の問い合わせに対して、30分以内で返信が無いようなら、その不動産会社は候補から外してしまって問題ありません。
ちなみに筆者の不動産会社で上記のようなメールを30分以上放置してたら確実に上司から怒られます(笑)
今回は物件資料の送付を依頼しているので30分以内の送付は難しいと思われるかもしれませんが、「まずはお問い合わせに対してのお礼・ご挨拶」としてかんたんなメールを送ることはすぐにできますね。
送付された物件情報の内容
続いてチェックする内容は送付された物件情報です。
「しっかりと希望した条件に合う物件資料が送付されているか」が重要です。
営業マンの中には「自分が紹介したい物件だけを送る」という営業マンもいて、希望条件に外れたトンチンカンな情報が送られてくる可能性もあります。
おすすめポイントなどが記載されているか
ただ希望条件に合う物件資料を送付するだけなら誰でもできますね。
優良な営業マンならそこからさらに各物件ごとにおすすめポイント・デメリットなどを記載してくれるはずです。
エリアの家賃相場、特徴の説明があるか
さらに、エリアの家賃相場やエリアの特徴の説明があればかなり分かりやすいですよね。
「新入学生の女の子は家賃5万円~6万円で決める方が多い」
「○○商店街は買い物に便利」
など…物件資料には記載されることのない情報を提供してくれることはお部屋探しユーザーにとって本当に助かることだと思います。
内見時のポイント
良い営業マンを見つけることができれば、もうお部屋探しの9割は終わったも同然です。
あとは来店前までに事前に内見する物件を打ち合わせして、内見予定物件を決めておけば完璧です。
内見時のポイントは「内見物件は多くても3件以内に絞る」ということです。
たまに「できる限り多くの物件を内見したい」という方もいらっしゃいますが、5件以上見た方の大半が「最初に見た2件3件は全く覚えてない」という方が多いです。
また、繁忙期シーズンでは「内見中に物件が決まってしまう」ということが頻繁に起こります。
特に繁忙期シーズンのお部屋探しでは内見する物件を絞って当日に即決する気持ちで来店をしないと、
「希望の物件がタッチの差で埋まってしまい結局探し直しになった…」
なんてことになり、もう一度来店するための無駄な交通費と時間が発生することになるかもしれません。
このようなことにならないためにも、最初から優秀な営業マンを確保しておくことが重要です。
しっかりとした物件提案もしてくれますし、スムーズな賃貸契約に向けてテキパキと効率良く動いてくれるはずです。
スムーズな遠方の賃貸契約ポイント
不動産会社へ来店し、無事に気に入った物件があったら契約へ進んでいきます。
遠方の賃貸契約の流れは以下のとおりです。
- 入居申し込み・審査
- 郵送にて契約手続き
- テレビ電話で重要事項説明を受ける
- 鍵の受け取り・入居
ひとつひとつ解説していきます。
①入居申し込み・審査
本契約の前に、まずは入居申し込みを行います。
不動産会社に来店した当日に行える手続きは入居申し込み手続きまでです。
入居申し込みでは氏名・住所・勤務先などの情報を記載し、家賃保証会社の入居審査に入っていきます。
入居審査の結果は2日~3日ほど掛かります。
入居審査に無事通過したら、本契約へと進んでいきます。
関連記事>>大学生(新入学生)の賃貸入居審査はどんな感じ?徹底解説!
関連記事>>新卒・新社会人の賃貸審査は厳しい?契約に必要なものは?【賃貸営業マンが徹底解説!】
郵送にて契約手続き
通常であれば不動産会社へ足を運んで賃貸契約を結ぶのが一般的ですが、契約書類を郵送でやりとりすることで来店せずに賃貸契約を結ぶことができます。
契約書類に記入・捺印をして契約書類を返送し、契約金の明細書を確認して契約金を振込みします。
テレビ電話で重要事項説明を受ける
併せて宅地建物取引士による契約内容の重要事項説明を受ける必要があります。
重要事項説明はテレビ電話などで対面で説明を受けます。
重要事項説明では約30分から1時間ほどの時間が掛かることが一般的です。
- 契約書類やりとり
- 契約金の入金
- 重要事項説明
上記が全て完了して賃貸契約の締結となります。
鍵の受け取り・入居
最後に不動産会社へ来店して鍵を受け取り・入居する流れとなります。
電気・水道・ガスなどの開通連絡は入居者が行うことが一般的ですので、入居までにそれぞれ忘れずに連絡をするようにしましょう。
一度も来店せずに賃貸契約を結ぶポイント
中には、遠方すぎて不動産会社に一度も来店できない(内見ができない)人もいらっしゃると思います。
しかし、賃貸物件の多くは内見しなくても契約できる物件がほとんど(中には内見必須の物件もあります)ですので、どうしても内見ができなければ内見せずに契約を結ぶことも可能です。
とはいえ、内見をせずに契約を結ぶことは、
- 室内写真と実物が異なるリスク
- 想像よりも部屋が狭いなどのリスク
- 騒音トラブルなどのリスク
上記のようなトラブルリスクがあります。
このようなリスクや注意するべき点については、「賃貸物件を内見せずに決めるのは危険?申し込みや契約キャンセル可能?賃貸営業マンが解説!」にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にご覧ください。
まとめ
今回は遠方からのお部屋探し・賃貸契約について詳しく解説をいたしました。
遠方からのお部屋探しの場合は何度も来店ができない方が多いことから、担当する営業マンによって結果が大きく左右されます。
そのため、来店前に優秀な営業マンを見つけて確保しておくことが大事だと、賃貸営業マンである筆者は感じています。
また、近年ではコロナウイルスの影響もあり、多くの不動産会社で「来店不要サービス」を行っています。
そのような不動産会社では来店せずに内見が可能なオンライン内見ができる不動産会社も増えています。
おすすめのオンライン内見ができる不動産会社に関しては【賃貸営業マンが選ぶ】おすすめ賃貸サイト7選!にてご紹介していますので、よろしければ参考にご覧ください。
皆様のより良いお部屋探しを心よりお祈り申し上げます。
「これから部屋探しを始めるけど... 賃貸情報サイトってどこを利用すればいいの? いっぱいありすぎて分からない... おすすめの賃貸情報サイトが知りたい!」 このような疑問にお答えします。 筆者は賃貸営業歴5年[…]