「UR賃貸を検討しているけど…
UR賃貸の初期費用ってどのくらい掛かるんだろう?
一般的な賃貸より安いって聞くけどどのくらい差があるのかな?
UR賃貸の初期費用について詳しく知りたい!」
このような疑問にお答えします。
筆者は賃貸営業歴5年の賃貸営業マンです。
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士の資格も保有しています。
これからお部屋探しをされる方でUR賃貸をご検討される方も多くいらっしゃるでしょう。
そしてお部屋探しをされる皆様が気になることと言えば、初期費用です。
一般的な賃貸の初期費用だと家賃の5倍前後の費用が掛かることが多く、高額な費用となりがちです。
しかしUR賃貸の初期費用は一般的な賃貸の初期費用よりも半分以上安く収まります!
今回は皆様が気になるUR賃貸の初期費用について、
- UR賃貸の初期費用項目
- 一般的な賃貸との初期費用比較
- UR賃貸の初期費用割引制度
- 初期費用以外のお得な割引制度
おもに上記4点について詳しく解説をしていきます。
この記事をお読みいただければUR賃貸の初期費用についてバッチリですよ!
UR賃貸の初期費用項目
まずはUR賃貸の初期費用では一体どのような費用が発生してくるのか。
この点について詳しく解説をしていきます。
UR賃貸の初期費用項目
- 敷金2ヵ月
- 前家賃
- 火災等保険(任意)
UR賃貸で発生する初期費用の項目は上記の3点だけです。
これ以上の費用が発生してくることはありません。
UR賃貸の初期費用が安い理由として、
「発生する初期費用の項目が少ない」
ことが一番の要因です。
通常の賃貸物件で発生してくる、
- 礼金
- 仲介手数料
- 保証会社費用
- 鍵交換費用 など…
これらすべての費用が掛からないのは本当に大きいです!
また、UR賃貸では「更新料も無し」となっていますので、通常の賃貸物件で2年毎に賃料の1ヵ月分程の費用が発生する更新料も掛かりません。
長期の入居を考えている方はさらにUR賃貸はお得と言えます。
具体的な初期費用の見積もり例
一般的な賃貸の初期費用よりも安いとは言っても、実際にどのくらいの費用になるのか分かりづらいと思います。
そこで実際に発生する初期費用の見積もりを作成してみました!
★UR賃貸の見積もり例①
- 賃料70,000円
- 共益費4,000円
- 6月1日~契約開始の場合
敷金2ヵ月 | 140,000円 |
賃料 | 70,000円 |
共益費 | 4,000円 |
火災等保険 | 約20,000円 |
合計 | 230,000円 |
敷金2ヵ月と前家賃となりますので、UR賃貸の初期費用は「賃料の約3ヵ月分」と覚えていただければ大まかな初期費用を出すことができます。
火災等保険は任意加入となっていますが、万が一に備えてご加入をして頂くことをおすすめします。
また、自己加入とすれば火災等保険も安いプランで契約することができますので、自己加入を希望される方はUR賃貸センターに希望を出してみましょう。
さらにもう一つ、初期費用の見積もり例をお出しします。
★UR賃貸の見積もり例②
- 賃料70,000円
- 共益費4,000円
- 6月30日~契約開始の場合
敷金2ヵ月 | 140,000円 |
賃料(1日分日割) | 2,333円 |
共益費(1日分日割) | 133円 |
火災等保険 | 約20,000円 |
合計 | 162,466円 |
UR賃貸の初期費用の賃料・共益費は、契約開始月の日割り賃料のみ(次月分の家賃は預からない)となりますので、契約開始日を月末とすることで初期費用を抑えることができます。
初期費用ではまとまった大きな金額が必要となりますから、このようなちょっとした小技でも少し役に立つかもしれません。
敷金は損をしない費用
「でもなんだか敷金2ヵ月って高いなぁ…
一般的な賃貸だと敷金なしの物件もあるのに」
このようにお考えの方もいらっしゃると思います。
確かに近年の賃貸契約では敷金なしの契約もかなり増えてきています。
しかしながら、敷金に関しては入居者にとって損にならない費用です。
敷金はあくまで「UR側に預ける費用」となります。
実際に退去の際には原状回復費用を敷金から差し引いて、残った敷金の金額に関しては入居者へ返金されます。
UR賃貸の場合は敷金2ヵ月ですので、最初に払う金額は大きくなるものの退去時のトラブルは少なくスムーズに退去することができます。
また、敷金は家賃の担保としての意味合いもあるので、万が一家賃を支払えなくなってしまっても安心です。
関連記事>>敷金はあったほうがいい?敷金の値引き交渉はあまり意味がない
さらに、UR賃貸の退去費用は非常に良心的です。
退去費用が高額になりづらく、実際に退去された方の評判も良いです。
よろしければ下記の記事も参考にご覧ください。
関連記事>>UR賃貸の退去費用は高い?トラブル多い?実際の入居者の声は…
UR賃貸と一般的な賃貸との初期費用比較
続いては、一般的な賃貸との初期費用の比較を見ていきましょう。
一般的な賃貸の初期費用は賃料の5倍前後が相場となります。
一般的な賃貸の初期費用に掛かる初期費用の項目は下記のとおりです。
- 敷金
- 礼金
- 前家賃
- 仲介手数料
- 保証会社費用
- 火災等保険
- 鍵交換費用
- 24時間サポート など…
敷金・前家賃・火災等保険しか発生しないUR賃貸と比べると、発生する項目は非常に多いです。
また、具体的な初期費用の項目の説明は下記の記事にて解説をしています。
よろしければ下記の記事も参考にご覧ください。
お部屋探し初期費用の相場は?引っ越し代や家具家電購入代も教えて!
初期費用の見積もりで比較
先程と同じく、実際に初期費用の見積もりを出して比較をしてみましょう。
★初期費用の見積もり比較
- 賃料70,000円
- 共益費4,000円
- 6月1日~契約開始の場合
- 一般的な賃貸→敷金1ヵ月・礼金1ヵ月
UR賃貸 | 一般的な賃貸 | |
敷金 | 140,000円 | 70,000円 |
礼金 | 0円 | 70,000円 |
賃料 | 70,000円 | 70,000円 |
共益費 | 4,000円 | 4,000円 |
仲介手数料 | 0円 | 77,000円 |
保証会社費用 | 0円 | 38,500円 |
火災等保険 | 20,000円 | 20,000円 |
鍵交換費用 | 0円 | 20,000円 |
24時間サポート | 0円 | 16,500円 |
合計 | 234,000円 | 386,000円 |
金額差は150,000円以上となりました。
ここから一般的な賃貸の場合は「日割り賃料」が追加されたり「室内消毒代」などのオプション商品が追加される可能性もありますから、UR賃貸の初期費用よりも倍以上高くなる可能性もあります。
UR賃貸は一般的な賃貸に比べてかなり初期費用を抑えられる可能性が高いと言えます。
もちろん一般的な賃貸でも「初期費用割引キャンペーン」などで初期費用が安くなっている物件もございますので、初期費用重視でお探しの方はUR賃貸だけではなく、一般的な賃貸物件も視野に入れてお部屋探しをされると良いでしょう。
UR賃貸の初期費用割引制度
UR賃貸は一般的な賃貸に比べてもともと初期費用が安いですが、さらに初期費用の割引制度が適応される物件もございます。
フリーレント
UR賃貸では1ヵ月もしくは2ヵ月分の家賃が無料となるフリーレント割引サービスが対象となっている物件もございます。
フリーレント対象の物件であれば初期費用は「敷金2ヵ月と火災等保険のみ」となりますので、初期費用をかなり抑えることができますね!
ただし注意点として、
フリーレント期間が1か月の契約住戸の場合は入居開始可能日から1年以上の継続入居が、フリーレント期間が2か月の契約住戸の場合は入居開始可能日から2年以上の継続入居が条件です。これらの期間未満で契約解除された場合は、フリーレント期間中の家賃をお支払いいただきます。
フリーレント期間に応じて継続入居条件が掛かりますのでご注意ください。
敷金分割支払い制度
さらにUR賃貸では「敷金分割支払制度」を対象としている物件もございます。
敷金1ヵ月分だけ初期費用で支払い、残りの1ヶ月分の敷金は、入居可能日の属する月から数えて2回目の6月に分割して支払うことができる制度です。
初期費用の負担を軽減したいという方におすすめの制度です。
初期費用を分割払いしたい人にはスムーズがおすすめ
出典:スムーズ公式サイト
また、高い賃貸契約の初期費用を分割払いしたい人には「スムーズ」がおすすめです。
スムーズは「6回・12回・24回払い」で賃貸契約の初期費用を分割できるサービスとなっています。
つまりスムーズなら初期費用0円で契約が可能ということですね。
さらに、6回払いは手数料無料でご利用できますので、
「分割払いにしたいけど手数料は払いたくない…」
このような人にもおすすめです。
ご利用は無料のLINE登録から可能となっていますので、まずは下記より公式サイトをご覧になってみてください。
初期費用だけではない!UR賃貸のお得な割引制度
さらにUR賃貸は初期費用の割引制度だけではなく、お得な割引制度が豊富に揃えられています。
- 近居割
- そのママ割
- 子育て割
- U35割
- URライト
- Pontaポイント
それぞれ解説していきます。
近居割
3親等内の親族で「子が子育て世帯」または「親が高齢者世帯」で対象物件に入居した場合、最大で5年間家賃5%OFFとなるサービスです。
そのママ割
満18歳未満の子供を扶養している世帯が対象となります。
3年間の家賃が約20%OFFになる大きな割引サービスとなります。
3年間の定期借家(3年間の限定契約)となるので3年後には契約解除となるか、通常の賃貸契約に戻るか、もしくはUR側が再契約可能とすれば再契約も可能となるようです。
子育て割
子育て世帯と新婚世帯で世帯月収が25.9万円以下が対象となる割引サービスです。
新婚世帯から子育て世帯へと切り替えを行えば最大で9年間家賃約20%OFFとなるサービスとなります。
所得要件など細かい内容がございますので、詳しく知りたい方は、
をご確認ください。
U35割
35歳以下の方が対象となるサービスです。
3年間家賃が約20%OFFとなります。
こちらのU35割も3年間の定期借家となります。
URライト
3年間の定期借家とする代わりに3年間の家賃を割引できるサービスです。
割引額は物件により異なります。
Pontaポイント
UR賃貸の入居する方であれば誰でもお申し込みが可能なサービスです。
専用ハガキまたはお申込みサイトからお申込みできます。
家賃500円ごとに1Pontaポイントがたまりますので、例えば10万円の家賃の物件であれば毎月200Pontaポイントがたまっていきます。
子育て中の方には、お子さまの誕生日に追加でポイントがもらえるサービスもあるようです。
まとめ
今回はUR賃貸の初期費用について詳しく解説をいたしました。
UR賃貸の初期費用は一般的な賃貸に比べてかなり抑えることができます。
さらにそのママ割や近居割、U35割などの割引サービスも充実していますので、費用面を重視される方には特にUR賃貸はおすすめと言えます。
皆様のより良いお部屋探しを心よりお祈り申し上げます。