【2022年9月最新】レオパレス21界壁問題の現在【入居率は85%まで回復】

レオパレス界壁問題の現在

「レオパレスの界壁の問題ってどうなっているんだろう?

実際に物件を借りても大丈夫なの?」

このような疑問にお答えします。

筆者は賃貸営業歴5年の賃貸営業マンです。

宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士の資格も保有しています。

2018年4月27日に界壁問題が発覚してから4年以上が経過しました。

現在のレオパレス21の界壁問題がどうなっているのか気になる人も多いでしょう。

今回は最新の情報を交えながらレオパレス21の界壁問題や現在の状況について詳しく解説していきます。

  1. レオパレス21界壁問題について
  2. 改修工事の進捗状況
  3. 入居率の推移
  4. 業績悪化について
  5. レオパレス21の物件を借りても大丈夫か

おもに上記5つの内容について詳しく解説をしていきますので、この記事をお読みいただくことで現在のレオパレス21の状況をしっかり把握することができますよ。

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レオパレス21の界壁問題

レオパレス21の界壁問題

レオパレス21の界壁問題は現在もなお続いている問題です。

まずは改めて「レオパレス21の界壁問題」について、特に重要度の高い事項を時系列にして簡潔にまとめました。

2018年4月27日 界壁(小屋裏及び天井裏)が施工されていない物件があることをレオパレス21が公表。全棟調査を開始。
2018年5月29日 「ガイアの夜明け」放送により界壁の問題が取り上げられる。
2018年6月18日 界壁施工不備問題緊急対策本部の立ち上げ
2019年2月5日 「ガイアの夜明け」放送により、全棟調査及び改修工事がほとんど進んでいない事が判明。
2019年2月7日 全棟調査の過程で、界壁に断熱材のグラスウールが使用されずに発泡ウレタンが使用され、建築基準法の規定に達する遮音性を満たしていない可能性がある物件が発覚。さらに天井部の施工が仕様に適合しない不備がある物件も発覚。
2019年2月8日 不備対象物件の入居者へ住み替え案内
2019年5月10日.29日 代表取締役社長、取締役副社長執行役員及び取締役専務執行役員5名の計7名の退任を公表。
2019年5月29日 耐火構造の界壁とすることが求められているにもかかわらず、耐火構造仕様に適合していない仕様となっている物件が判明。
2019年7月31日 不備物件の調査完了予定を2019年10月末、優先調査対象物件の改修工事完了予定を2020年6月末にそれぞれ見直し
2019年10月4日 現状の全棟調査進捗状況を公表。
2020年9月30日 要改修戸数の約1/5が改修完了
2022年4月 要改修戸数の約1/3が改修完了

2018年の4月から問題が提起され、2018年5月29日と2019年の2月5日の「ガイアの夜明け」の放送により、広く世に知れ渡るようになりました。

実際に「ガイアの夜明け」の放送を観てレオパレス21の界壁問題を知った方も多いと思います。

今回の問題の主な建物不備として、

  • 界壁(小屋裏及び天井裏)が施工されていない物件
  • 断熱材のグラスウールが使用されずに発泡ウレタンが使用された物件
  • 天井部の施工が仕様に適合しない不備がある物件
  • 耐火構造仕様に適合していない仕様となっている物件

この4点が今回の問題の特に重要な不備となっています。

では、界壁が不十分だとどういった問題があるのか。

4つの問題点を一つひとつ解説していきます。

界壁(小屋裏及び天井裏)の不備

界壁不備
画像引用元:レオパレス21公式サイト

界壁とは各住戸の間を区切る壁のことを言います。

界壁は小屋裏・天井裏まで達するように設ける必要があり、今回のレオパレス21の界壁(小屋裏及び天井裏)の不備は小屋裏・天井裏まで界壁が達していない物件が多数存在するというものです。

界壁が小屋裏・天井裏まで達していないと建物の防火性が低下し、火災が起きた際に大きな事故につながる可能性が高まります。

さらに建物の防音性も低下するため、通常の生活音も隣の部屋に聞こえやすくなります。

あるべきところに壁がなかったのですから、レオパレス物件の騒音に関する悪評が多いことも頷けますね。

関連記事>>レオパレス物件は騒音ひどい?うるさい?壁薄い?【徹底解説!】

断熱材のグラスウールではなく発泡ウレタンを使用

グラスウールと発泡ウレタン
画像引用元:レオパレス21公式サイト

界壁に断熱材のグラスウールが使用されずに発泡ウレタンが使用された物件は防火性と防音性が低下します。

設計図ではグラスウールまたはロックウールという防火性・防音性が高いものが使用されるはずでしたが、実際には防火性と防音性が低い発泡ウレタンが使用された物件が多数発覚しました。

小屋裏・天井裏まで界壁が達していない物件に加えて界壁の断熱材に発泡ウレタンが使用された物件だと、さらに防火性と防音性が低くなる物件となります。

天井部の施工が仕様に適合しない不備

準耐火構造
画像引用元:レオパレス21公式サイト

今回のレオパレス21の問題の場合は、画像一番左の準耐火構造とすべき物件において、強化石膏ボードを使用すべき物件で実際に強化石膏ボードが使用されていないなど、天井部の施工が仕様に適合しない不備があり、建築基準法に反した物件という事で対象物件の4518戸の入居者は住み替えを余儀なくされました(住み替えに掛かる費用は全額レオパレス負担)

耐火構造不備

耐火構造不備
画像引用元:レオパレス21公式サイト

耐火構造の不備の物件は、その名の通り耐火性が建築基準法の基準値に達していないため、万が一火災が発生した際に火災による被害が増大する可能性が高まる物件となります。

レオパレス21現在の状況

レオパレス21現在の状況

レオパレス21公式サイトより発表されている、

当社施工物件における施工不備問題の対応について

上記ページを参考に2019年10月から2021年10月までの、

  • 調査完了棟数
  • 不備棟数
  • 着手棟数
  • 完了棟数

を表にまとめました。

調査済み率 不備棟数 着手棟数 完了棟数
2019年10月 90.00% 11618 3180 863
2019年11月 98.20% 12872 数値無し 数値無し
2019年12月 98.65% 13517 4004 896
2020年1月 98.75% 13524 4181 924
2020年2月 98.78% 13587 4440 942
2020年3月 98.88% 13603 5091 952
2020年4月 98.94% 13606 6277 990
2020年5月 98.96% 13611 6886 1003
2020年6月 98.96% 13165 7071 1008
2020年7月 98.97% 13621 7316 1015
2020年8月 98.97% 13622 7319 1045
2020年9月 98.97% 13626 7394 1055

さらに、2020年10月から棟数表記から戸数表記に変わっています。

これまで改修進捗状況については棟単位でご報告しておりましたが、改修工事は住戸単位で行っていることから、進捗をより的確に表示できるよう当月より住戸単位に変更いたしました。

引用:改修等の進捗状況について

明らかな不備戸数 要改修等戸数 改修完了数
2020年10月 216,266 195,241 40,976
2020年11月 216,269 195,234 41,370
2020年12月 216,270 195,325 41,734
2021年1月 216,270 195,398 42,072
2021年2月 216,267 195,556 43,300
2021年3月 216,265 195,650 44,117
2021年4月 216,250 195,692 45,523
2021年5月 216,250 195,719 46,891
2021年6月 216,250 195,742 48,099
2021年7月 199,845
165,383 48,633
2021年8月 199,199 164,565 48,880
2021年9月 197,965 162,731 49,111
2021年10月 197,942 161,839 49,361
2021年11月 196,499 159,618 49,611
2021年12月 195,881 157,122 49,861
2022年1月 195,609 155,436 50,111
2022年2月 195,587 153,689 50,360
2022年3月 195,286 151,501 50,606
2022年4月 194,038 148,999 50,849
2022年5月 193,791 146,596 51,099
2022年6月 193,655 143,015 51,332
2022年7月 193,605 140,965 51,662
2022年8月 193,605 139,352 52,123

2022年9月現在、37.4%の改修完了率

2022年6月現在では要改修戸数140,965戸の約37.4%である52,123戸が完了済みとなっています。

まだ全ての改修を終えるまで時間が掛かりそうですが、改修工事は少しずつ進んでいます。

2022年8月の入居率は83.33%

レオパレス21の入居率は界壁問題を受けてから大きく下落しました。

2018年4月には92.82%あった入居率が、2020年12月には77.07%まで下落

★レオパレス21(2018年4月~の入居率推移)

2019年3月期 4月 92.82%
5月 92.76%
6月 92.10%
7月 90.45%
8月 89.41%
9月 88.40%
10月 87.24%
11月 86.38%
12月 85.26%
1月 85.38%
2月 85.57%
3月 84.33%
2020年3月期 4月 82.35%
5月 81.95%
6月 81.40%
7月 80.67%
8月 80.21%
9月 80.07%
10月 79.49%
11月 79.21%
12月 78.91%
1月 80.19%
2月 81.82%
3月 83.07%
2021年3月期 4月 81.40%
5月 79.91%
6月 79.43%
7月 78.56%
8月 78.18%
9月 78.09%
10月 77.46%
11月 77.09%
12月 77.07%
1月 78.16%
2月 79.60%
3月 81.27%
2022年3月期

 

 







4月 80.65%
5月 80.32%
6月 80.91%
7月 80.59%
8月 80.53%
9月 81.13%
10月 80.70%
11月 80.58%
12月 80.45%
1月 81.14%
2月 82.62%
3月 85.1%
2023年3月期




4月 84.4%
5月 83.88%
6月 84.26%
7月 83.55%
8月 83.33%

参考:レオパレス21月次データを元に作成

レオパレス21の入居率における損益分岐点は約80%と言われていますので、一時は損益分岐点を割る入居率となりましたが、今は損益分岐点を上回る入居率を維持しています。

さらに上記の入居率をグラフとして表したのが下記の画像です。


参考:レオパレス21月次データを元に作成

界壁問題が発生してからは入居率が下落し続けていたのが分かりますね。

さらに2020年からはコロナウイルスの影響もあり、入居率の下落は一層強まりました。

レオパレス21は法人社宅契約が大きな柱であったため、コロナウイルスの影響は非常に大きかったのでしょう

しかし2021年に入って少しずつ回復傾向にあります。

そして現在2022年8月の入居率は83.33%で前年比+2.8%となっており、前年比ベースでも入居率が回復しています。

グラフで見ると、入居率の下落傾向も底をついたように見えますね。

今後は以前の入居率90%台までしっかり回復できるかどうかが焦点となりそうです。

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レオパレス物件を借りても大丈夫?

レオパレス物件を借りても大丈夫?

2022年8月現在、不備がある物件に関しては募集がストップされている状況ですので、現在市場に出ている物件情報は実際に物件を借りても問題はありません

ですが以前から騒音に関する悪評が多いレオパレス物件ですので、

「騒音に対する不安」

をお持ちの方も多いと思います。

そのような方には、2013年4月以降のレオパレス物件がおすすめです。

2013年4月以降のレオパレス物件には「ノンサウンドシステム」と呼ばれる騒音対策が施された物件となっており、従来のレオパレス物件よりも遮音性が高い物件となっています。

実際にノンサウンドシステムが導入されている物件に入居された方々の評判も良いです。

ですので、騒音に不安がある方も、ノンサウンドシステムが導入されているレオパレス物件を選択することで騒音リスクを低減することができます。

また、下記の記事ではノンサウンドシステムの詳しい内容や評判をまとめていますので、よろしければ参考にご覧ください。

レオパレスの高遮音界壁ノンサウンドシステムとは?徹底解説!

まとめ

レオパレス21の界壁問題・現在の状況についてまとめ

今回はレオパレス21の界壁問題と最新情報について詳しく解説をいたしました。

界壁の問題が発生したことにより、レオパレス21へ不信感を強めた方は非常に多いと思います。

しかし逆に考えれば、調査及び改修工事が進められて不備のある物件は淘汰されたことによって、レオパレス物件全体の質は上がったという考えもできます。

レオパレスは、

  • 家具家電付き
  • マンスリー契約
  • インターネット即日利用可能

など…多くのメリットがある不動産会社です。

また、ノンサウンドシステムが導入されている物件を選択することで騒音リスクを低減することができます。

「レオパレス21は問題を起こしたから怖い」

と一蹴してしまうのではなく、この記事をお読みいただいたことによってレオパレス物件とも上手くお付き合い頂けましたら幸いです。

皆様のより良いお部屋探しを心よりお祈り申し上げます。

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