「賃貸の不動産会社ってたくさんあるけど…
賃貸の管理戸数が多い不動産会社はどこだろう?
賃貸管理戸数のランキングが知りたい!」
このような疑問にお答えします。
筆者は賃貸営業歴5年の賃貸営業マンです。
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士の資格も保有しています。
賃貸の管理戸数に関しては、
- 物件を所有されているオーナー様
- 不動産会社関係者の方
- お部屋探しをされる方
皆様が気になることだと思います。
そこで今回は「全国賃貸住宅新聞」にて毎年発表されている、
「2021年賃貸管理戸数ランキングTOP10」
を徹底分析していきます!
この記事をお読みいただくことでランキングTOP10の詳細内容や、各不動産会社の内容が分かります。
是非最後までお読み頂けましたら幸いです。
2021年賃貸管理戸数ランキングTOP10
まずはさっそく2021年賃貸管理戸数ランキングTOP10を見ていきましょう。
1位はやっぱり…あの会社でした!
企業名 | 管理戸数 | 前年順位 | |
1位 | 大東建託グループ | 117万4264戸 | 1位 |
2位 | 積水ハウスグループ | 65万7190戸 | 2位 |
3位 | スターツグループ | 61万2953戸 | 3位 |
4位 | 大和リビング | 60万428戸 | 4位 |
5位 | レオパレス21 | 57万3637戸 | 5位 |
6位 | 東建コーポレーション | 25万5416戸 | 6位 |
7位 | ハウスメイトグループ | 23万676戸 | 7位 |
8位 | 東急住宅リース | 10万6879戸 | 9位↑ |
9位 | 旭化成不動産レジデンス | 10万6094戸 | 10位↑ |
10位 | ビレッジハウス・マネジメント | 10万5478戸 | 9位↓ |
1位の大東建託グループはこれで25年連続の管理戸数1位。
2位の積水ハウスグループとは50万戸以上の差となっていますので、来年も大東建託の1位は間違いないでしょう。
1位~7位までは順位変動なし
管理戸数ランキングTOP7までは順位変動はありませんでした。
しかしながら、2位の積水ハウスグループから5位のレオパレス21までは約8万戸差となっており、大きな差はありません。
そのため、来年以降は2位~5位にも順位変動の可能性が十分にありますね。
また、8位以降は、
東急住宅リース9位→8位
旭化成不動産レジデンス10位→9位
ビレッジハウス・マネジメント9位→10位
上記のように変動がありました。
この順位変動には実はある大手不動産会社の動向が大きく絡んでいます。
昨年8位のミニミニは回答を控える
2020年までは管理戸数を回答していたミニミニですが、今年から管理戸数の回答を控える形となりました。
ちなみに、2020年のミニミニの管理戸数は約18万戸で全国8位。
それまでの上昇率を考慮すると今年のミニミニの管理戸数は約19万戸~20万戸ほどとなっていると予想でき、7位のハウスメイトグループに次ぐ8位となっていたと思います。
エイブルは2017年から無回答
また、同じく大手不動産であるエイブルも2017年から管理戸数の回答を控える形となっています。
エイブルの管理戸数は2016年の段階で約24万戸となっていましたので、2021年のエイブルの管理戸数は30万戸以上となっていると思われます。
無回答の不動産会社を含めた管理戸数ランキングTOP10
無回答となっているエイブル・ミニミニを含めた管理戸数ランキングは下記の通りです。
企業名 | 管理戸数 | |
1位 | 大東建託グループ | 117万4264戸 |
2位 | 積水ハウスグループ | 65万7190戸 |
3位 | スターツグループ | 61万2953戸 |
4位 | 大和リビング | 60万428戸 |
5位 | レオパレス21 | 57万3637戸 |
6位 | エイブル | 約30万戸 |
7位 | 東建コーポレーション | 25万5416戸 |
8位 | ハウスメイトグループ | 23万676戸 |
9位 | ミニミニ | 約19万戸 |
10位 | 東急住宅リース | 10万6094戸 |
また、民間企業の運営ではないUR賃貸の管理戸数は約75万戸となっており、UR賃貸も考慮したランキングとなると、全国2位にUR賃貸がランクインする形です。
上記の実際のランキングも踏まえておくと、より現状の賃貸管理戸数事情を把握しやすいでしょう。
2021年賃貸管理戸数ランキングTOP10昨年比
続きまして2021年賃貸管理戸数ランキングTOP10の管理戸数の昨年比を見ていきましょう。
管理戸数の昨年比を確認することで、どの企業がどのくらい管理戸数を伸ばしているかが分かります。
企業名 | 管理戸数昨年比 | |
1位 | 大東建託グループ | +44,046戸 |
2位 | 積水ハウスグループ | +17,410戸 |
3位 | スターツグループ | +20,935戸 |
4位 | 大和リビング | +15,563戸 |
5位 | レオパレス21 | -2,125戸 |
6位 | 東建コーポレーション | +8,594戸 |
7位 | ハウスメイトグループ | +6,573戸 |
8位 | 東急住宅リース | +8,002戸 |
9位 | 旭化成不動産レジデンス | +5,310戸 |
10位 | ビレッジハウス・マネジメント | +312戸 |
TOP10の10社は施工不良問題で苦しむレオパレス21以外、しっかりと管理戸数を伸ばしています。
中でも1位の大東建託グループは+44,046戸となっており、その他企業を圧倒的に突き放して伸びていますね。
唯一、管理戸数が減少となっているレオパレス21は、
- 長引く施工不良問題
- コロナウイルスによる入居率低下
などによって、赤字決算となっています。
ここから立て直せるかどうかは、入居率の底上げと一刻も早い施工不良問題の解決がカギと言えます。
関連記事>>【2022年9月最新】レオパレス21界壁問題の現在【入居率は85%まで回復】
2021年賃貸管理戸数ランキング11位~20位
最後に番外編として2021年賃貸管理戸数ランキング11位~20位も発表していきます。
企業名 | 管理戸数 | |
11位 | 生和コーポレーション | 10万620戸 |
12位 | 長谷工ライブネット | 9万9066戸 |
13位 | 日本管理センター | 9万6086戸 |
14位 | リロパートナーズ | 9万4046戸 |
15位 | タイセイ・ハウジーホールディングス | 9万3972戸 |
16位 | APAMAN | 9万422戸 |
17位 | パナソニック ホームズグループ | 8万9097戸 |
18位 | ジェイ・エス・ビー | 7万6612戸 |
19位 | 三井不動産レジデンシャルリース | 7万2293戸 |
20位 | 常口アトム | 5万6873戸 |
11位から20位でも知名度の高い不動産会社がズラリと並びます。
20位までのランキングを見ると、いかにTOP10にランクインしている企業がすごいかが分かりますね。
また、8位の東急住宅リース(10万6879戸)から17位のパナソニックホームズグループ(8万9097戸)までは約18,000戸差。
その中でも、
- 11位:生和コーポレーション(昨年比+9,127)
- 12位:長谷工ライブネット(昨年比+6,571)
- 13位:日本管理センター(昨年比+9,281)
- 14位:リロパートナーズ(昨年比+26,002)
上記の企業のように、大きく管理戸数を伸ばしている企業もあります。
来年の管理戸数TOP10も大きな変動があるかもしれませんね。
上記の企業に注目しつつ、来年の管理戸数ランキングを楽しみに待ちたいと思います。
まとめ
今回は全国賃貸住宅新聞の管理戸数ランキング1位~20位までお伝え致しました。
管理戸数が多い=優良な不動産会社
と単純に直結するわけではありませんが、多くの管理戸数を保有していることはそれだけの、
実績や経験、信頼
を保有している不動産会社と言えます。
当記事が何か少しでも皆様のお役に立てましたら幸いです。