新婚で家賃10万円は高い?賃貸プロが平均相場を徹底解説!

新婚で家賃10万円は高い?

「現在新婚でアパートの新居を探している。

新婚で家賃10万円って高いのかな?

新婚の家賃の平均相場が知りたい!」

このような疑問にお答えします。

筆者は賃貸営業歴5年の賃貸営業マンです。

宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士の資格も保有しています。

筆者はこれまで1000件以上の成約を頂き、新婚夫婦の方のお部屋探しも数多くお手伝いさせていただきました。

これから新婚夫婦の方でお部屋探しをされる方も非常に多いと思いますが、お部屋探しにあたって最も気になるポイントは「家賃」ではないでしょうか?

  • 新婚の場合、どのくらいの家賃の物件がいい?
  • 家賃10万円の物件は高い?
  • 新婚夫婦の家賃相場はいくら?

など…家賃設定について多くの疑問や不安をお持ちの方も多いはずです。

そこで今回は新婚夫婦の家賃について詳しく解説をしていきます。

家賃10万円の物件を検討されている人

新婚夫婦の平均家賃相場を知りたい人

グラフや表を用いて分かりやすく解説をしていきますので、ぜひ最後までご覧いただけましたら幸いです。

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新婚の家賃10万円は高い?

お悩み女性2
お悩み女性

新婚の場合、家賃10万円だと高いかな?

新婚の家賃10円が高いかどうかについては、

  • 夫婦の手取り月収
  • 価値観
  • 考え方

など…新婚夫婦によって異なると言えます。

たとえば、月収50万円の夫婦であれば家賃10万円でもゆとりある生活を送れると思いますが、月収50万円でも節約意識の高い新婚夫婦の方にとっては家賃10万円は高いと感じる方もいらっしゃいます。

月収30万円だと家賃10万円は苦しい感じになりますが、在宅ワークなどで家にいる時間が多く、賃貸物件でも良い物件に住みたいと考える夫婦の方もいらっしゃるでしょう。

上記のように、新婚夫婦の家賃設定は月収や価値観、考え方によって変わっていきますが、家賃を設定するうえで最も重要なポイントはやはり収入とのバランスとなります。

家賃は高くても月収の1/3まで(1/4が理想)

一般的に月収の1/3までの家賃が適正と言われています。

たとえば月収30万円で月収の1/3の家賃は10万円となりますが、新婚夫婦の生活費は15万円~25万円が平均となっており、家賃以外の生活費を考慮すると月収の1/3では貯蓄をすることが難しくなる可能性が高いです。

しかしながら、

収入1/3でも大丈夫な新婚夫婦

  • 共働きで高収入
  • 生活費を節約できる
  • 家で過ごす時間が多い
  • 子供を作る予定がない

上記のような新婚夫婦は、収入に対する家賃の割合を高めにしても問題はないと思いますし、家賃を高めて高品質な賃貸物件に住むメリットも強いと言えます。

また、筆者のおすすめする家賃割合としては収入に対しての1/4までの家賃とすると、生活にゆとりができますし、貯蓄もしやすくなるでしょう。

収入1/4が良い新婚夫婦

  • 収入源がどちらか片方のみ
  • 趣味や交際費に費用が掛かる
  • ゆくゆく子供がほしい

このような方は収入の1/4以下の家賃の物件を選択した方が良いと言えます。

ですので、家賃10万円が高いかどうかを収入の割合で判断するならば、月収手取り30万円だと少し高いと判断ができます。

余力を持った生活を送りたいとお考えの方は、家賃10万円の物件を選択する場合、月収手取り40万円はあった方が良いと言うのが賃貸営業マンの筆者の答えです。

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新婚の家賃平均相場

新婚の家賃相場はどのくらいなのか。

家賃10万円は平均相場から見て高いのか安いのか。

気になる新婚夫婦の方も多いと思います。

ここでは新生活準備調査2015リクルートブライダル総研調べを参考に、新婚夫婦の家賃平均相場を詳しく解説していきます。

もちろん家賃に関してはエリアによって平均相場は大きく異なると言えますが、上記の調査結果は、

首都圏:220人(東京・神奈川・千葉・埼玉)
東海:64人(愛知・岐阜・三重)
関西:127人(大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀・和歌山)

首都圏・東海・関西エリアの調査結果となっており、全国の平均家賃相場として十分参考になる数値となっています。

3万円~4万円未満 0.5%
4万円~5万円未満 1.8%
5万円~6万円未満 4.6%
6万円~7万円未満 10.6%
7万円~8万円未満 20.8%
8万円~9万円未満 21.1%
9万円~10万円未満 11%
10万円~11万円未満 9.2%
11万円~12万円未満 5.5%
12万円~13万円未満 6%
13万円~14万円未満 2.7%
14万円~15万円未満 0.9%
15万円以上 5.1%
平均家賃 9.0万円

参考:新生活準備調査2015リクルートブライダル総研調べ

新婚夫婦の家賃相場
参考:新生活準備調査2015リクルートブライダル総研調べ

表と円グラフで新婚夫婦の家賃割合をそれぞれお伝えいたしました。

もっとも多い家賃となったのは、

「8万円~9万円未満で21.1%」

ほとんど差がない次点は、

「7万円~8万円未満で20.8%」

となりました。

7万円~9万円未満と考えますと、じつに全体の41.9%の新婚夫婦の方が7万円~9万円未満の物件を選択していることになりますね。

実際に筆者の新婚のお客様も、8万円~9万円前後の物件を選択しているケースが多いです。

また、10万円未満・10万円以上という大きなくくりで見ると、

新婚夫婦の家賃相場2
参考:新生活準備調査2015リクルートブライダル総研調べ

新婚夫婦の方で家賃10万円以上の物件を選択する方は全体の3割未満となります。

以上のことから、新婚夫婦の家賃10万円は平均家賃相場から見て少し高めと言えるでしょう。

家賃は間取りによっても異なる

また、賃貸物件の家賃はエリアだけではなく、間取りによっても異なっていきます。

1LDKよりも2LDKの物件の方が家賃は高くなりますし、2DKよりも3DKの方が家賃は高くなります。

新婚夫婦に人気の間取り・筆者おすすめの間取りを下記の記事で詳しく解説しています。

ぜひ参考にご覧になってみてください。

【新婚夫婦34.5%が選ぶ間取りとは?】賃貸プロがおすすめ間取りを徹底解説!

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新婚夫婦の家賃以外に掛かる月々の費用


新婚の方が賃貸物件を決める際、家賃以外に掛かる月々の費用を明白に把握しておいた方が良いでしょう。

先ほど「新婚夫婦の生活費は15万円~25万円が平均」とお伝えしましたが、具体的にどのような生活費がいくらくらい発生するのかを、こちらは新生活準備調査2016リクルートブライダル総研調べを参考に解説してきます。

新婚夫婦の生活費の平均相場

まずは新婚夫婦の生活費の平均相場です。

5万円未満 0.6%
5万円~10万円未満 1.1%
10万円~15万円未満 7.6%
15万円~20万円未満 24.1%
20万円~25万円未満 34.3%
25万円~30万円未満 16.9%
30万円~35万円未満 8.2%
35万円~40万円未満 1.7%
40万円以上 5.3%

参考:新生活準備調査2016リクルートブライダル総研調べ

新婚夫婦の生活費
参考:新生活準備調査2016リクルートブライダル総研調べ

もっとも多い生活費となったのは、

「20万円~25万円未満で34.3%」

続いて、

「15万円~20万円未満で24.1%」

となりました。

15万円~25万円未満と考えますと、全体の約6割(57.4%)の新婚夫婦の方が15万円~25万円未満の生活費ということになりますね。

生活費の内訳

食費 4.1万円
水道光熱・通信費 2.2万円
保険料 2.2万円
被服・理容費 1.6万円
交際費・趣味 2.6万円
その他 2.9万円
合計 15.6万円

参考:新生活準備調査2016リクルートブライダル総研調べ

新生活準備調査2016リクルートブライダル総研調べでは、上記6項目の生活費の平均金額が確認でき、その合計金額は156,000円となりました。

もちろん生活費も新婚夫婦によって大きく異なりますが、びとつの大きな参考としてご覧いただければと思います。

以上のことから、新婚夫婦の家賃以外の生活費の平均相場は15万円~25万円程と言えるでしょう。

初期費用や引っ越し代、家具家電代も考慮

さらに忘れてはならない点が、初期費用や引っ越し代、家具家電代が掛かることです。

この初期費用や引っ越し代、家具家電代がどのくらい掛かるのかというと…

初期費用 賃料の5ヵ月分から6ヵ月分
引っ越し代 7万円~10万円前後
家具家電代 10万円~20万円

仮に賃料を10万円とすると、賃貸契約の初期費用で約50万円~60万円

引っ越し代で7万円~10万円

家具家電代で10万円~20万円も費用が発生してきます。

もちろんこの金額はある程度の相場の金額となりますし、引っ越し業者を使わなかったり、家具家電代を買い揃えない新婚夫婦の方もいらっしゃると思います。

お部屋探しに盛り上がり過ぎて、こうした初期費用などの費用は忘れてしまいがちになるので注意して下さい。

初期費用や引っ越し代、家具家電代をしっかり踏まえたうえで、余裕を持ってお部屋探しを取り組むようにしましょう。

関連記事>>同棲の初期費用は全額いくら?安く抑える方法や家賃5万円のケースを賃貸営業マンが徹底解説!

初期費用を分割払いしたい人にはスムーズがおすすめ


出典:スムーズ公式サイト

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新婚の家賃を決める際に大切なこと

新婚夫婦の方が家賃を決める際に一番大切なことはしっかりとパートナーと話し合い、それぞれの価値観を確かめることです。

家賃を高めてでも良い物件に住みたいのか、それとも家賃を抑えて頑張って貯蓄していきたいのか。

普段どれくらい趣味でお金を使うのか、どれくらい雑費にお金を使うのか。

子供を作る予定があるのか、ゆくゆくは家を建てる・購入する予定はあるのか…

それぞれお互いにしっかり話し合い、お互いの価値観を確かめ合って家賃を決めることが何より大切です。

実際に契約して入居してから、

「こんなはずではなかった…」

とならないように、お部屋探しの段階からしっかりと将来を見据えて、より良い物件を見つけてください。

まとめ

今回は新婚夫婦の家賃について詳しく解説いたしました。

新婚夫婦の平均家賃相場は7万円~9万円となり、家賃10万円は相場より少し高めとなります。

家賃は高くても手取り収入の1/3までが望ましいでしょう。

筆者としては、手取り収入の1/4までの家賃の物件を選んでゆとりある生活を送れた方が良いかなと考えています。

パートナーとよく話し合ってお互いの価値観を理解し、それぞれ納得のいく家賃を決めて良いお部屋探しをして頂ければ幸いです。

皆様のより良いお部屋探しを心よりお祈り申し上げます。


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当ブログを最後までご覧いただき誠にありがとうございます。

現在お部屋探しをされている人の中には、下記のような悩みを抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

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  • 家賃は予算内だけど初期費用が高すぎる物件がある
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賃貸契約の初期費用は賃料の5ヶ月~6ヶ月分前後掛かりますので、賃料10万円の物件の場合、60万円以上の契約金が必要な物件がほとんどです。

さらにお引越しには「家具家電購入代や引っ越し費用」なども発生しますので、これらの費用を含めると総額100万円以上となってしまうケースも少なくありません。

また、分割後払いにしたくてもクレジットカード払いに対応している不動産会社ではないと分割後払いにできない点も賃貸契約の大きなデメリットの一つです。

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