「これから部屋探しを始める予定だけど…
優良物件が見つかりやすい時期ってあるのかな?
賃貸の優良物件が見つかりやすい時期が知りたい!」
このような疑問にお答えします。
筆者は賃貸営業歴5年の賃貸営業マンです。
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士の資格も保有しています。
お部屋探しは探す時期によって物件の数や金額が大きく変わっていきます。
探す時期によっては物件が少なく希望する物件が見つかりづらかったり、金額が少し高くなってしまっていたり…
しかし反対に、優良物件が見つかりやすい時期というのも存在します。
優良物件は人によって基準が異なると思いますが、
- グレードが高く、条件が良い物件→人気が高い物件
- 費用が安く抑えられる物件
「人気が高い優良物件」と「費用が安い優良物件」の2つの優良物件に分けて、それぞれ見つかりやすい時期を詳しく解説していきます。
この記事をお読みいただければ、あなたがどの時期に部屋探しを始めるのがベストか分かりますよ!
人気が高い賃貸の優良物件が見つかりやすい時期
まずさっそく結論からお伝えしますと、人気が高い優良物件が見つかりやすい時期は「4月」です。
なぜ4月が人気が高い優良物件を見つけられやすいかというと、
「3月下旬に部屋を退去する人が非常に多いから」です。
さらに、その3月下旬に退去される物件は「3月下旬までに入居したい方々の入居に間に合わないから」という理由も加わっていきます。
少し分かりづらいので下記の図をご参照ください。
3月の下旬に退去する部屋は、その後にクリーニングやリフォームが入り、実際に入居が可能となるのは4月上旬~4月中旬頃となります。
1年の中で最も部屋探しが活発となるのが2月・3月ですが、その時期に賃貸を探されている方の大多数が「新入生・新社会人・転勤」などで3月下旬までに入居しなければいけない方々です。
ですので3月下旬に退去となった人気が高い優良物件は選択肢に含まれないことが多く、4月初旬は「即入居できる物件がほとんどなくなり、上旬や中旬頃から入居できる物件」が残ることになります。
そして通常の月よりも退去が多いので、人気が高い優良物件の空き情報が多くなりやすいのです。
特にグレードの高い優良物件が見つけやすい
3月下旬に退去される物件は「法人契約による転勤」も多く、グレードの高い優良物件の空き情報が出やすくなります。
なかなか空き情報が出てこない積水ハウスのシャーメゾンだったり、大和リビングのD-roomなどの大手賃貸ハウスメーカーの物件が狙いやすい時期です。
関連記事>>【シャーメゾンの全てが分かる】32名の口コミ評判!7つの真実とは?
関連記事>>【大和リビング(D-room)の全てが分かる】22名の口コミ評判!9つの真実とは?
2月下旬・3月上旬頃から空き情報が出てくる
3月下旬に退去するお部屋の空き情報は、退去する1ヵ月前くらいから空き予定情報として出てくることがほとんどです。
空き予定ですので当然まだ内見はできないのですが、先行して募集を掛けているので「入居申し込みは可能」です。
人気が高い優良物件は内見する前に決まってしまうことが非常に多いので、室内写真や立地、費用面も特に問題がなければ「内見前の入居申し込み」をすることも良い物件に入居するためには必要です。
2月下旬から物件情報を確認することによって、いち早く人気が高い優良物件情報を確認することができるので、問題なければいち早く入居申し込みをすることをおすすめします。
関連記事>>賃貸物件を内見せずに決めるのは危険?申し込みや契約キャンセル可能?賃貸営業マンが解説!
費用が安い賃貸の優良物件が見つかりやすい時期
人によって一番重要視するお部屋探しのポイントは異なります。
「とにかく費用面にこだわりたい人」にとっては優良物件=費用が安い物件となるでしょう。
そしてお部屋探しで一番安くできる時期は「7月・8月」の夏のシーズンです。
この時期がお部屋探しをされる方が一年を通して最も少なく、何とか入居者を早期に決められるように不動産業者やオーナーが割引キャンペーンを打って初期費用や家賃が安くなることが多いです。
また、初期費用の値下げ交渉も最も通りやすい時期にもなります。
割引キャンペーンが打たれていない物件でも、交渉次第で費用面を安くできる可能性が高い時期です。
関連記事>>【成功率UP】初期費用や家賃の値下げ交渉術!賃貸営業マンが徹底解説!【交渉タイミングが大事】
7月・8月の閑散期シーズンが狙い目
一般的に初期費用の割引キャンペーンが行われている物件は下記の項目で割引されていることが多いです。
- フリーレント(前家賃無料)
- 仲介手数料無料
フリーレントも仲介手数料も賃料の1カ月分の金額は割引となることが多いので非常に大きな割引と言えます。
また、7月・8月の閑散期は家賃が下がることもあります。
基本的には初期費用の割引が行われることが一般的ですが、閑散期だからこそ家賃の値下げ交渉が通る可能性が高いことも事実です。
ただ、家賃の値下げ幅としては1000円2000円がほとんどで、5000円値下げされるという事はまずない(極稀に値下がることもありますが…)ので過度な期待は禁物です。
3000円値下げされたらかなりラッキーだと思っていただいた方がいいでしょう。
また、このようなキャンペーンを利用しなくても仲介手数料がもともと安かったり、初期費用が圧倒的に安い不動産会社も存在します。
下記の記事にて詳しく解説していますので、よろしければ参考にご覧ください。
・【賃貸営業マンおすすめ】仲介手数料が安い不動産屋5選!【最大無料】
・【初期費用5万円以下】家賃も格安なビレッジハウスの重要な10のポイント!
7月・8月のお部屋探しのメリット
7月8月のお部屋探しは費用面のメリットだけではありません。
それは、
閑散期で営業マンも時間にゆとりがあるため、一組一組熱心にお部屋を探してくれることです。
もちろん繁忙期のお客様には熱心に対応していないという訳ではありませんが、どうしても混雑して時間にゆとりが無く、一組一組に100%のおもてなしができるかと言うとなかなか難しいのが現状です。
実際に私も賃貸営業マンとして、繁忙期シーズンの1月~3月はとにかく必死です。
「もう少し時間があれば…」
と思う案件も少なくありません。
しかし7月・8月の閑散期ともなれば時間にゆとりが生まれますので、一組一組のお客様に全力で向き合うことができます。
入居時期を急がれていなければ、ゆっくりと多くの物件を内見することもできて、納得のいくお部屋探しができる可能性が高まるでしょう。
7月・8月のお部屋探しのデメリット
数多くのメリットがある閑散期のお部屋探しですが、やはりデメリットも存在します。
・繁忙期シーズンと比べると退去の動きも鈍いため、新着情報が少ない
・内見がとにかく暑い
現状の市場に出ているお部屋探しの情報で気に入った物件がない場合、繁忙期シーズンと比べると新着情報が少ないため、お部屋探しに時間が掛かってしまう可能性があります。
ただ、特別7月・8月の新着情報が少ないという訳ではなく、平常月とは大きく変わらないのでそこまで心配する必要はないかもしれません。
また、内見がとにかく暑いです(笑)
特にロフト付き物件のロフト部分なんかは完全にサウナです…
電気が開通していないお部屋が多くエアコンが利かないところが多いですし、仮にエアコンが付いてもすぐには冷えませんからね…
営業マンの私も汗だくですが、お客様も汗だくになりながら内見してもらう事も多いです。
お部屋探しがおすすめできない時期
優良物件を見つけやすいおすすめの時期があれば、反対にお部屋探しをおすすめできない時期もあります。
それはやはり繁忙期シーズン(1月~3月)です。
お部屋探しをするライバルが多く、優良物件は内見ができる前にすぐ決まってしまう。
店舗も非常に混み合うため、営業マンも対応が雑になりがちです。
また、一番のデメリットは3月の引っ越し代の大幅な値上がりです。
通常時よりも2倍・3倍の金額に値上がりすることもありますので、
「2月に部屋探し→3月に引っ越し」
というプランはできる限り避けるようにしましょう。
新入学生や新社会人、転勤の方などはなかなか難しいかと思いますが、部屋探し時期を12月や1月にずらすだけでも優良物件が見つかる可能性はかなり高まります。
まとめ
今回は優良物件を見つけやすい時期を詳しく解説いたしました。
繁忙期を終えた4月は、通常の月ではなかなか空きが出てこない優良物件を見つけやすい時期です。
また、7月8月は費用面を抑えやすい時期ですので、入居時期を合わせられる方はぜひ筆者のおすすめする時期にお部屋探しをしてみてくださいね!
皆様のより良いお部屋探しを心よりお祈り申し上げます。